2週間ほど経ったとき、当該部門の部長から男性に連絡が入った。
「相談された業務部門の部長から『進んでる?』といった話が私にあり、『(もしかして)〇〇のことでしょうか?』とご質問すると、『そう! 君が全て対応して返答するからと聞いているよ』とおっしゃられ……」
実は上司は仕事を依頼されていたようだ。だが上司から何も指示を受けていない男性は困惑しただろう。その場を取り繕い、上司に確認した。すると上司は、あろうことか男性に責任をなすりつけてきたのだった。
「『そうだよ。どうなってるの?』と言われ、『(出張して確認した内容は)具体的にどのような話だったんでしょうか?』と質問したところ、『課題があるんだぐらいかな』とのこと」
上司の言葉に何度も耳を疑っただろう。これでは肝心の仕事内容がわからない。上司にはヒアリング力があまりにもないようだ。男性は「話にならない」と呆れ、当該部門へ改めて用件を聞きに行ったそう。上司に代わって頭を下げることになり、「こんな上司はいらない」と思ったのも無理もない。
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