「新人のくせにボーナスもらいやがって」やっと入社した会社でパワハラ、セクハラを受けまくった氷河期世代の女性 | キャリコネニュース - Page 2
おかげさまで10周年 メルマガ読者数
65万人以上!

「新人のくせにボーナスもらいやがって」やっと入社した会社でパワハラ、セクハラを受けまくった氷河期世代の女性

そもそも女性は大学受験から“受難”続きだった。大学入試に失敗し、「偏差値が10以上も低い大学へ入学。そのため就活も散々で」と振り返る。当時は受験生が多かったという理由もあるだろう。

なんとか就職先を見つけたものの、入社後は、

「とにかくセクハラは日常茶飯事。新人に仕事を教えない、謝罪だけ行かせる」

と新人イビリやハラスメントが横行していた。そんな会社だからなのか、業績不振で、「課長以上はボーナスをもらえなかった」という。

「腹いせか『新人のくせにボーナスもらいやがって』など暴言も多かった。誰もが知る企業だったが、2年もたたずに胃を悪くして退職」

その後は、「当時流行りだった」という派遣社員になったという女性。2000年から紹介予定派遣が解禁されたこともあり、正規雇用が減少した一方、その分、非正規雇用が増加した。

「当時は正社員より給料をもらえたが、将来に対する不安などもあった。私たちはとにかくバブル世代のとばっちりを受けてると思う。ほんの数年上の世代の方から聞く『就活』のきらびやかなこと。とにかく『楽』してると思う」

経理担当者から「バブルの給料が高い。下げれないから、その下の社員たちが上がらないのよ」と聞かされたこともあるそう。だがバブル世代の給料が高いというより、業績の低迷が原因だろう。

出産でキャリア終了、「月末に数百円しかない」生活に

「派遣社員がもてはやされたので、ついそちらに流れた」という女性だが、出産時に後悔したようだ。

「まだ派遣の産休なんてものはなく、そこでキャリアは終了」

育児のため仕事を辞めた背景には、当時、育児は「ママの仕事」と考える男性、親世代が多かったとし、女性の夫もその一人だったこともある。

「そもそも3歳までは家で育てろ! とか言われ、月末に数百円しかない生活をしながらも、夫に文句も言えなかった。家庭にもよるでしょうが……」

専業主婦になった女性は、育児がひと段落した頃にパートを探したが、

「出産前のキャリアはキャリアとして扱われず、安い仕事しかなかった」

と悔しそうにこぼした。夫が育児に協力してくれず、「仕事に出ると体力と精神力の限界に挑戦するような感じだった」とも。

「産休育休が当たり前の30代にはその切羽詰まった状況は理解されず、再就職ができないのは本人のせいなのではないか? と思われることも多々ある。とにかく、この苦しさを共有できるのは同世代だけだと思う」

【PR】注目情報

関連記事

次世代バナー
次世代バナー

アーカイブ