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何事も出だしから不穏だとうまく行かないものかもしれない。就職も同様だろう。投稿を寄せた埼玉県の50代女性(年収700万円)は、
「雇用予定日が4月1日からということだったのに、採用予定1週間前になっても連絡がなく、当日の動きについての説明もなく……(中略)この仕事のために100万近い引っ越し費用がかかっているので、かなり不安が募る」
と振り返った。この女性は無事に入社できただろうか。(文:天音琴葉)
入社から数か月経っても健康保険証がもらえず
結局、女性のほうから勤務予定先に連絡をしたそうだ。すると
「『辞令が届いていないので』と言われて採用が見送りになった」
とは、一体どういうことだろうか。ところがこの後、事態は急展開する。「打ち合わせがあるので来てほしい」と連絡が入ったというのだ。どうやら採用自体に間違いはなかった様子。
だが女性がホッとしたのもつかの間、その打ち合わせに賃金は発生しないと聞き、断ったそう。確かに入社日が迫る中、入ってからの打ち合わせでいい気がするが……。
「ようやっと仕事が始まったら『打ち合わせに来なかったから』と嫌味三昧」
いずれも相手は上司だろうか。出だしからこれでは、勤めている間ずっと言われそうだ。その後も順調とは言えない日々だった。
「保険証がないと子どもが修学旅行に行けないと言ったのに、数か月経ってももらえず。必要だと伝えた日に保険関係の部署から電話がかかってきて『必要書類が足りません』と言われた」
採用時の件といい、社内の伝達がうまくいっていないのだろうか。女性としては、書類が足らないならもっと早くに知らせてほしかったに違いない。
「僕のせいですか!」と声を荒げた上司に、「じゃあ辞めます」
そこで上司に「(保険証が)間に合わない。どうしたらいいのか」と訴えた。ところが
「『僕のせいですか!』と声を荒げて話にならない状態になった。で、『国保(国民健康保険)に入るから』と言ったところ『入れませんよ、ここで入っているんだから』と……」
女性は上司を責めるつもりではなく、一緒に解決策を考えてほしかったのだろう。だが会話にならずウンザリしたようだ。「じゃあ辞めます」と言い放ち、その場で荷物をまとめて出たという。
しかし、その後も大変だった。国民健康保険の手続きのため、その足で市役所へ向かうも、スムーズにいかなかったそうで、次のように振り返った。
「保険に加入していた記録と脱退の記録が必要と言われたけれど、その上司は『もう辞めたので加入していませんから出せません』と言い、手続きができないようにされた」
結局、「この人はとことんダメだ」と思い、別部署に伝えたようだ。おそらく人事労務の担当者だろう。
「有休を消化する形で加入記録を作ってもらうことにして、なんとか次の引っ越しをしましたが、もう二度とその関連の職場にはかかわりたくはないと思った」
入社日から遡り、辞めるまでの期間は健康保険に加入してもらえたということだろうか。一般的には入社から5日以内に健康保険など社会保険の手続きを担当者が行い、入社から1、2週間ほどで従業員は健康保険証を受け取れるようだ。それ以上経っても渡されなかったら、自分から担当者に聞いたほうがいいだろう。
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