シフト作成を担当している人の常として、男性は足りない人員の穴埋めを自身で行っていた。
「ある日、(シフト)作成時から朝の開店人員が2人の内1人がどうしても手配できず、前日の閉店作業は自分でしたが、しぶしぶ開店作業も自分にして発表しました」
その時の勤務は「退勤から出勤までは5.5時間後」というから、無理を承知で犠牲になっていたことがうかがえる。
「その日の閉店作業後は事務所に泊まり、開店作業もなんとか乗りきりましたが、事務所には椅子と机しかないので体が痛かったです」
想像するだけでも過酷な状況だが、その週の後半、再びシフト作成の時期がやってくると、またしても開店作業の人員が1人不足していた。「また渋々自分で対応する羽目に」なったという。
その日の閉店作業を終え、さらに商品の搬入作業も重なり汗だくになった男性は、シャワーを浴びるため一旦帰宅することにした。すぐに店へ戻るつもりだったが……
「シャワーからでて一息ついたのが間違いでした。いつの間にか寝てしまい、ふと目が覚めて時計を見るとなんと8時過ぎ。時計を二度見してしまいました。携帯にも店から何度も着信がありました」
開店時間から2時間も過ぎている。まさに血の気が引く瞬間だったろう。「慌てて折り返し電話するも忙しいのか電話にはでず、さらに冷や汗ものでした」と振り返る。
「当然ですが無視でした」
店にダッシュで駆けつけると、「お客さんが並んでるのが見えてますます焦りました」という。
「厨房に入り、溜まってるオーダーをすぐさま作りながらレジにいるスタッフに〇〇さんすみません!と大声で謝りました。 当然ですが無視でした」
2人で回すところをワンオペにされたのだから無理もない反応だ。客が一段落したタイミングで改めて謝罪し、コーヒーを渡して休憩を取るよう促したという。
「休憩から戻ってくると一言だけ、次からは気をつけてねーと言ってもらえて一安心でした」
と胸をなでおろしたことを回想した。そもそも人手不足の過重労働のせいなのだが、その後も状況の改善は見られなかったようで、こんな風に書いている。
「その後も何回か閉店~開店のシフトがありましたが多少汗臭くても一時帰宅はしませんでした(笑)」
※キャリコネニュースでは「大遅刻をしてしまったエピソード」をテーマに投稿を募集中です。回答はこちらから https://questant.jp/q/XEQA263F


