現在の職場も派遣社員への情報開示には制限があるものの、男性はそれを逆手に取って、面倒な仕事を回避しているようだ。周囲には、
「アクセス権がない業務は責任が取れないので、(責任が)不要な範囲で仕事を受けます」
と明確に宣言している。
「正社員もわかっていて、情報提供ができない業務は外してくれます。『給料の差は責任の差なのだ』と自分に言い聞かせているので、まあ納得して仕事をしています」
こうして責任の重い仕事を避けることで、精神的な負担を軽減できている様子だ。
「案外気付いてない人が多いですが、余計な仕事や関連業務に巻き込まれないように自分をガードする効果もあるので、派遣の立場を賢く利用する方がメンタルも維持しやすくなりますね」
不公平な環境にただ不満を抱えるのではなく、自ら働きやすい環境を作り出すしたたかさが必要なのかもしれない。
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