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かつては一般的だった専業主婦という選択も、今や共働き世帯が多数派となっている。それぞれの家庭に合った形を選べばよいのだが、自身が「少数派」となることに戸惑いや寂しさを感じる人もいるようだ。
ガールズちゃんねるに10月下旬、「もう専業主婦当たり前の時代に戻ることはないのでしょうか?」というスレッドが立った。トピ主は夫が3兄弟の長男だという専業主婦の女性。
「専業主婦当たり前時代に戻ることはもう無いのかもなぁと悲しく思いました」
と心境を吐露。自身は専業主婦だが、夫の弟2人の家庭は「2組とも正社員共働き」なのだという。(文:篠原みつき)
「なぜ悲しいの?」「そんな豊かな国じゃないもんもう」
義弟たちの世代について「下に行けば行くほど福利厚生も整ってきてて」と書いており、自分の世代よりも女性が正社員として働きやすい環境が整備されてきていると感じている様子だ。
一方、トピ主の追記によれば、「私は夫激務で自分専業だった」というから、他に選択肢がなかったことがうかがえる。
この投稿に対し、トピック内は様々な角度からの意見が殺到。コメント数は5500以上にのぼり注目度の高さがうかがえた。まず目立ったのは、「専業主婦当たり前の時代」が戻る可能性について、否定的な意見だ。経済的な理由を挙げる声が相次いでいる。
「ないですねそんな豊かな国じゃないもんもう」
「一向に経済が良くならないし、働きたい女性は推進され続けるだろうし、戻ってこないだろうね。」
「納税者が少ないから 男女関係なく働かせようと必死」
また、経済的な理由だけでなく、将来のリスクを指摘する現実的なコメントも目立つ。
「専業主婦だと年金額があまりに少ないからなぁ、老後に詰む」
「このご時世専業主婦になるなんてリスクありすぎるから育休取って正社員共働きしてるよ」
「富裕層以外は、リスクヘッジには正社員共働き一択だと思ってます」
さらに、「日本の歴史的には一部の人たちしかしていなかったからなあ たまたま一時期大多数になっただけ」と、専業主婦が主流だった時代こそが特殊だったという指摘や、「女性も正社員じゃないと結婚してもらえなくなってるのもあるしな」と、現代の結婚観の変化を挙げるコメントもあった。確かに、それぞれにもっともな意見だ。
「悲しくなる意味がわからない」
他方、コメントには「なぜ悲しくなるの」など、トピ主の感情そのものが不思議だという声も目立つ。
「悲しくなる意味がわからない 多数派じゃないといやだっていうことなのかな」
「自分が専業主婦できてるなら悲しくなる必要なくない?」
と、トピ主が「少数派」になることへの不安や、義弟夫婦との違いに対する後ろめたさを感じているのではないか、と推測する声が多く見られた。もちろん、「それぞれ違って当たり前」「専業だからって肩身狭くなる必要もないと思う」と、多様な生き方を肯定する意見も寄せられている。
経済的な事情や老後の不安から、望むと望まざるとにかかわらず共働きを選択せざるを得ない家庭も多いだろう。一方で、トピ主のように親族間でライフスタイルが異なると、価値観の違いからくる疎外感や寂しさを感じてしまう気持ちも、分からなくはない。
ただ、世の中の動きに合わせつつ各家庭が選んだ道を、勝手に「多数派」「少数派」という物差しで測ること自体、悩む材料集めを自分でしているようなものだ。どの生き方が「当たり前」と考えるより、自身の生き方を見つめ直し楽しむ方向で暮らしたほうがいいのではないか。
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