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コンビニでは、イヤホンを着用したままの来店客に店側が困惑することがあるという。レジで店員の声が届かないことによるトラブルのほか、店内の通路や予期せぬ場面でも、店員を困惑させる事態が起きている。
都内でコンビニオーナーを務める加藤さん(仮名、50代男性)は編集部の取材に対し、これまで遭遇してきた理不尽な「イヤホン客」の実態について語ってくれた。
「こちらが『レジ袋要りますか?』『温めますか?』と聞いても無言なんです。そのまま会計に進むと、キレ気味に『ふ・く・ろ!』『あ・た・た・め・て!』と大きな声をあげる人がいます」
しかし、イヤホンによる弊害は、会計時だけではないそうだ。(文:篠原みつき)
問いかけに無視、吐き捨てるように「今何時?」
店内の通路で「イヤホンゾンビ」のような客に遭遇することがあるという。
「おにぎり売り場の前で、周囲の気配を感じずに数分間じっと立ち続けて選んでいる方がよくいます。通路を塞いでいるので、他のお客様がわざとぶつかってトラブルになりかけることもあり、スタッフが仲裁に入ることもあります」
また、イヤホンをしてうつむいている女性客の対応をした際、こんな珍事もあった。レジでの問いかけに一切答えず、支払いが終わった直後にぶっきらぼうに「今何時?」と聞いてきたという。
「レジの時計を見て『9時30分です』と答えたら、イヤホンを指して『今、お店の人が答えちゃった』と。誰かと電話をしていたようでした」
店員に話しかけたわけではなく、通話相手への言葉だったのだ。周囲の音が遮断され、自分の世界に入り込めるイヤホンだが、公共の場での使用には危険や迷惑が伴う。
自身は「通勤時に音楽を聴かなくなってしまいました」
加藤さんは、自転車乗車時のイヤホン禁止には「大賛成」としつつ、自身の生活習慣も変わってしまったと語る。
「自分が店で嫌な思いをすることがあるだけに、通勤時に音楽を聴かなくなってしまいました。テレビでもフルコーラスを聴く機会がないので、カラオケに行っても古い曲しか歌えないのが残念です」
コンビニオーナーの加藤さんが直面する、イヤホン客との「コミュニケーション不全」。たった数秒の会計時間だが、互いにストレスなく終えるためには、客側の気遣いも必要不可欠といえそうだ。
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