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隣の芝生は青く見えるというが、日本企業と外資系企業のどちらにも良い面はあるもの。だが、昔ながらの体質が色濃く残る日本企業に、愛想を尽かす人は少なくないようだ。
東京都の50代女性(企画・マーケティング・経営・管理職/年収1000万円)は、勤務先である「株式上場していない新聞社」の実情を明かし、失望を露わにした。ちなみに、日本の主要新聞社の多くが非上場だ。
「まず、トップダウン決断が多く、下の意見は通らない。古い考え、決裁に稟議を何人も通さないと通らないなど。なかなか決めきれない会社」
上層部には古参社員が居座っているというこの新聞社は、典型的なトップダウン型の組織のようだ。(文:天音琴葉)
「入った瞬間にダメだなと思った」
意思決定の遅さや風通しの悪さに加え、「上の顔色窺う上司や同僚が多い」と、うんざりした様子で続けた女性。
「日系企業はまだまだ古く悪しき習慣が多すぎる。入った瞬間にダメだなと思った」
そう切り捨てた後、女性の不満は理想とする外資系企業との比較でさらにヒートアップしていく。
「グローバルでダイバーシティなチームだとそのようなことはあまり見当たらない」とした上で、世界的IT企業であるGoogleを例に挙げ、こう持論を展開した。
「360度の評価制度をとっており、誰もが上司部下などの隔たりなしに、評価ができる。あのような会社が成長するのは当たり前だなと思った」
Googleを始めとするGAFAMなどの巨大テック企業は、確かに革新的な制度やフラットな組織風土で知られる。しかし、その一方で成果主義は徹底しており、パフォーマンスが低いとみなされれば容赦なく解雇される厳しい一面もある。女性は「Googleは最強」と評したが、美化されすぎているきらいもありそうだ。
「非正規雇用の取扱いが人ではなく、もの」
女性は勤務先の新聞社の待遇面についても憤りを隠さない。給与体制や評価システムに加え、
「有給休暇が10日だけ。しかも入社後直後の付与でなく、半年も待たされる」
「給与が低いところに限って、福利厚生の条件も悪い」
と不満を漏らす。ただ、入社半年後の有給付与は労働基準法通りであり、決して違法ではない。
また、非正規雇用者の扱いについても厳しい目を向ける。
「非正規雇用の取扱いが人ではなく、もの。あと足元見て低賃金。GAFAMは一部条件が日系企業に近い企業もあるが、大手数社は非正規でも日系企業の正社員より良い年俸を提示している」
そして最後は、「これでは日本企業に貢献する意味がないため、ダメだなと条件からして思う」と突き放した。女性の中では、すでに結論が出ているようだ。
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