政治・経済分野で新聞を「信頼している」20代は2割弱 若い人ほど少ないことが明らかに
ジャストシステムが12月21日、「メディアリテラシーに関する実態調査」を発表した。政治・経済情報への信頼度で「新聞(全国紙)」をと答える人の割合は、若い人ほど少ないことが明らかになった。
20代・30代の新聞信頼度は、60代の半分以下
調査は、12月15日~19日に、全国の10~60代の男女1320人を対象にインターネット上で実施した。
情報源の総合的な信頼度合いを見ると、「新聞(全国紙)」を「よく参考にするし、信頼している」と答えた割合は、10代は24.4%、20代は23.7%、30代19.6%、40代は26.5%、50代は41.4%、60代は38.3%となっている。若い人ほど新聞を信頼していないことがわかる。
さらに、「政治や経済に関する情報を調べる際に、参考にする情報源」として「新聞(全国紙)」を「よく参考にするし、信頼している」の回答率を見ると、10代は21.5%、20代・30代は18.8%、40代は27.4%、50代は41.4%、60代は42.3%と、20代・30代の新聞信頼度は、60代の半分以下だった。
また、情報源の総合的な信頼度合いで「インターネットのニュースサイト」を信頼しているという割合は、10代は15.3%、20代は13.8%、30代は11.2%、40代は8.2%、50代は14.4%、60代は7.2%となっている。新聞にはまだ及ばないが、若い世代の方がネットニュースに信頼を寄せているようだ。
SNSデマ拡散「複数の視点からニュースを理解」という人は4割
同じニュースであっても、報道機関によって表現や内容は異なる。「メディアによる報道方針の差異」について聞くと、「そのことを理解して、常に複数の視点から新聞やテレビ局などのニュースや情報を理解するようにしている」の年代別の回答率は、10代は39.2%、20代は32.6%、30代は29.9%、40代は39.7%、50代は38.7%、60代は39.2%となっている。年代による多少の差は見られるものの、全年代でおおむね3~4割の人が報道方針の差異を理解し、使い分けているようだ。
またネットではSNSを通じて個人でも簡単に発信できる便利さがあるが、デマが拡がりやすいというリスクがあり、実際に問題となったケースもある。ネットの情報にデマがあることを前提に、「常に複数の視点からSNS上のニュースや情報を理解しようとしている」と回答した人は全体で39.8%に上った。
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