女性たちが証言するブラック労働 「有給が使えない。10年働いてるけど1回も使ったことない」との訴えも
「有休が取れない」「残業代が出ない」「交通費が出ない」「トイレに行かせてもらえない–」ブラック企業の体験談はナイナイづくしのオンパレードである。悲しいかな、いまの日本は多くの労働者がブラック企業で日々不満を抱きながらも、必死に働き続けている。
先日、ガールズちゃんねるに「自分の職場はこれってブラックだよねと思う事」というトピックが立った。トピ主はコンビニで働く女性で、勤務時間を削られて給料計算されていると不満を漏らしている。「職場でブラックと感じたことありますか?」という問いかけに、怒りや悲しみを訴えるコメントが200以上ついた。(文:okei)
「有給取ったらボーナス引かれる。おかしいだろーが」
まず筆頭は、「休みが取れない」という叫びだ。人手不足と言われて久しいが、人材コスト削減のしわ寄せが在職者への負担になっていることがうかがえた。
「有給が使えない。10年働いてるけど1回も使ったことない」
「『取れない』んじゃなくて、有休の制度そのものが無い…」
という人や、休みがペナルティになるケースもある。
「有給取ったらボーナス引かれる。おかしいだろーが」
「子供が熱出しても休めない。インフルは迷惑になるから休めるけど激高の罰金。肺炎の時も2、3日休めなくて死ぬかと思った」
また、「残業代が一切出ないし 休憩も5分くらいです」との声はブラックエピソードとして最早当たり前。給料が正社員でも10万~11万という人もいて泣ける。求人票では月給18万とあっても、基本給は12万円で各種手当により18万円になるという話もザラだ。
給料もさることながら労働時間がひどい人は本当にひどい。「8時から18時まで勤務、21時から再出勤して朝4時に帰宅。そして8時にまた出社。残業代はつきません」と書いた人は、どんな仕事なのだろうか。体を壊す前にどうか転職して欲しい。
罰金の天引きも有休がないのも法律違反! 自分も知識をつけよう
正社員との格差に不満を募らせる人も多かった。
「契約社員なのに正社員の仕事をさせる。でも、給料は差があり。契約社員が残業、正社員は定時。契約社員はコストが安いからとのこと。は!」
これはブラック企業というよりは日本全体の労使問題かもしれないが、やはりここにも人件費削減のしわ寄せを感じる。逆に正社員に固定残業代を設定して長時間労働させるケースも多い。ようするにブラック企業は仕組みを都合よく捻じ曲げてしまうのだ。
また、真偽は定かではないものの「雇用保険なし。年金事務所への従業員の過少申告」や、「正社員なのに社保・厚生年金が折半ではない」という法令違反の告発もあった。働いている時にはなかなか実際の告発はしづらいものだが、給料から罰金が引かれるのも、有休がないのも法律違反である。コメントの中には社会保険料負担の意味を問う人もいて、労働者の知識不足も感じた。そうした知識不足が企業側のアンフェアを見過ごしている場合もあるかもしれない。
そんな中、「みんなちゃんと色んな記録取っておいた方がいいよ」と忠告する人もいる。「辞める時に管轄の労基や労働相談センターに行けば残業代やらなんやら支払うように言ってくれるよ。そこがだめでも弁護士に頼って賠償金支払うよう訴えればいいよ」とした上で、
「ブラックでの苦労に比べたらなんてことない労力よ」
と、ブラック労働に苦しむ女子たちを励ましていた。