1人暮らしで「困ったこと」1位は「貯蓄ができない」 2位「病気のときに世話をしてくれる人がいない」
不動産・住宅情報サイト「HOME’S」を運営するネクストは3月31日、「一人暮らしで『いちばん困ったこと』ランキング」を発表した。調査は、今年2月24日~27日、25歳~44歳の男女を対象に実施。502人から回答を得た。
約半数が「人が集まって騒いでいる声」「話し声」を迷惑と感じる
一人暮らしを始めたきっかけは、「進学したから」(32.9%)、「就職したから」(22.5%)と、半数以上が生活環境の変化を挙げる。部屋の間取りは、「1K」(39.4%)、「ワンルーム」(24.9%)が大半を占めている。家賃(共益費、管理費込)は「5万円以上6万円未満」(21.1%)が最も多く、「4万円以上~5万円未満」(19.7%)、「6万円以上7万円未満」(18.1%)が続く。
「一人暮らしで迷惑に感じた近隣の音」について聞くと、1位が「人が集まって騒いでいる声」(33.9%)。2位には「話し声」(25.5%)が続き、約半数の人が隣人の話し声を気にしている。前述の家賃を見ても4~6万円と賃料は比較的安いため、壁が薄いなどで隣室や外からの声や音が入ってきやすいのだろう。「足音」(21.1%)、「玄関や部屋のドアを開け閉めする音」(15.7%)、「バス、車、バイクなどが通る音」(11.8%)なども挙がっていた。
気になる騒音に対してどのような対応をしたのか。「何もしなかった」(56.0%)が最多で、「大家さん・管理会社に相談した」(20.2%)が続いた。中には「原因の元となっているところに直接苦情を言いに行った」(9.4%)という人もいたが、思わぬトラブルになるリスクもあるため、大家か管理会社に相談するのが賢明だろう。
「100円玉貯金で少しずつ貯めた」害虫が出たときは「泣きながら退治した」
「これまでの一人暮らし生活で困ったと感じたこと」への回答トップ3は以下の通りだ。
1位は「貯蓄ができない」(13.6%)。家賃や光熱費などの固定費を毎月支払う必要があるため、お金を貯めるのは厳しくなるのは事実だ。対処法として調査対象者から寄せられたコメントには、「節約する」が多かった。
「100円玉貯金で少しずつ貯めた」(30代女性)
「お給料をもらった時点で、毎月決まった金額を別の口座に移して使わないようにした。」(30代女性)
「毎月の固定費を抑える(通信費、家賃、食費の見直し)」(30代男性)
2位は、「病気になった時に世話をしてくれる人がいない」(12.2%)。病気のときに独りぼっちはこたえるものだ。「ひらすら安静にしていた」「我慢した」「親や友人、付き合っていた人を呼んだ」というコメントがあったが、中には大家さんに助けられたという人もいた。物件によっては大家さんの自宅が近いこともあるので、病気のときに助けになるケースがあるようだ。
3位は「害虫を自分で駆除しないといけない」(11.5%)。梅雨時から夏場にかけて出る「あの虫」の駆除に困る人は多い。「泣きながら自分で退治した」「見て見ぬふりをした」などのコメントが寄せられていた。
4位以降には、「部屋が汚くなる」(8.7%)、「宅配便などを受け取るタイミング合わない」(6.0%)、「朝寝坊して遅刻する(しそうになる)」(5.5%)などが挙がっていた。