新入社員はやっぱり挨拶するべき? 「挨拶しても仕事が出来るようになる訳じゃない」という強硬派に困惑
ただ、やはり挨拶はした方がいい。ある先輩社員は「いつも挨拶をしていた」というだけで命拾いしたことがあるとツイートしている。
「新人として配置された部署ででかいミスをした時に別の部署の上司が『いつもロビーで顔を合わせると挨拶してくれるから』と言う理由だけで助けてくれた(略)あの時は涙出そうだった」
この経験から、挨拶は「強制しないまでも奨励はしておきたい」と話す。
ある人も、ボソボソとではなく周囲にハッキリ「おはようございます!」と挨拶をしていたら「ものすごく印象がよかったと後々色んな先輩に言われた」という。
また、挨拶ができないと常識知らずの変わり者だと思われ「『人として終わってる』というレッテルを貼られてしまう」と言う人も。その流れで退職に追いやられた新人を星の数ほど見てきたという。
新人が挨拶しないのは、先輩社員が作り出す空気にも原因があるのでは
なぜ新入社員は挨拶をしないのだろうか。無言で教室に入り講義を受ける、大学生気分が抜けないからだろうか。しかし、ある新入社員はこうツイートしている。
「本社の人たちこわすぎぃ 挨拶しても嫌な顔されてスルーされるのに挨拶もしないとか言われるし、隣の部屋めちゃくちゃ大きい声で話してるのに新入社員研修の部屋がうるさいって言われるし」
こう見ると「新入社員が挨拶をしない」というより、会社の雰囲気や先輩社員の対応が問題なのでは?と思ってしまう。先輩社員たちも、
「以前、仕事の付き合いに参加したら一部の人が『新人は挨拶しない』とぼやいてて、翌日その人達に挨拶したら誰もちゃんと返さず、批判されていた新人だけが挨拶してくれた」
「挨拶しても誰も振り向きもしないしみんな無言で入ってくるからそういう会社かぁと思いつつも挨拶し続けてたのに『今年の新入社員は誰も挨拶しないね!』とか言われてさすがに」
と「お前が言うな!」と総ツッコミをかましていた。こうなれば「挨拶をしない新入社員」は会社自体が作りだしているのかもしれない。
上司が挨拶しているのに無視する編集部メンバー
では、挨拶をしない人たちはどのような考えを持っているのだろうか。恥ずかしながらキャリコネニュース編集部にも挨拶をしないメンバーがいる。昨年末に入社したばかりのN(20代女子 自称コミュ障)のことである。Nの言い分はこうだ。
「挨拶したところでサイトのアクセスが増えるわけじゃないですよね? 挨拶したら原稿が上手になるとでも言うんですか?」
一応、外面はいいので社外では普通に挨拶をしている。しかし社内では、一度もNから挨拶している姿を見たことがない。上司が挨拶しても無視を決め込んでいる。完全に業務上不必要と考えているようだ。
ただ、ある人はツイッターで新入社員に「とりあえず元気に挨拶して、なんでもメモして、上司の好きなコーヒーさえ覚えておけば大丈夫」とアドバイスをしていた。その心は、
「最初は失敗しても許されるから多めに甘えてかわいい新入社員を装うんだ~」
というもの。編集部Nの言うように、挨拶はスキルに直結することはないが、挨拶したところで別に損をするということもない。人と接するのが苦手な新入社員も是非果敢に挨拶をして新人時代を乗り切ってもらいたい。