第一志望で入社した新入社員が過去最高 でも4割が「条件のいい会社があればさっさと移りたい」
入社先が「第一志望」だと答えた人は79.5%と、2000年代で最高を記録。昨年と比較しても3.5ポイント増えており、近年は比較的希望通りの会社に入社した人が多いと言えるだろう。
その一方「条件のいい会社があればさっさと移る方が得だ」と答えた人が36.2%となり、昨年度比で8.2ポイント増加している。この数値は最高水準である就職氷河期の2000年(38.0%)に近づいている。また「そうは思わない」と回答したのは63.8%で、8.2ポイントの減少となった。
自分の上司が外国人になったとして正直な気持ちを聞くと、一番多かったのは「上司が外国人であろうが日本人であろうが関係ない」(48.8%)、「日本語でよいなら上司は外国人でも構わない」(40.0%)となり88.8%が国籍・人種は気にしないと考えているようだ。
日本人の上司の方がいいという「外国人の上司より、やはり日本人の方がよい」(9.7%)、「外国人の上司は望まない」(0.7%)は合計10.4%と少数派だった。
男性の3割が「残業は多くても専門能力が高められる職場」を希望
また「残業は多いが、仕事を通じて自分のキャリア、専門能力が高められる職場」と「残業が少なく、平日でも自分の時間が持て、趣味などに時間が使える職場」のどちらを好むかと聞くと、「残業が少ない職場」を好む割合が74.0%となった。昨年度比で0.7ポイント減少しているものの2017年も高い水準を維持している。
男女別に見ると「残業が多い職場」を好む女性が18.3%だったのに比べ、男性は28.1%。女性より男性の方が残業を許容する人が多いことが分かった。
そうは言っても「働き方改革」で重要と思うテーマを聞くと、1位は「長時間労働の是正」(23.9%)。次いで「有給休暇の取得推進」(17.8%)、「子育てや介護と仕事の両立」(15.2%)と続く。やはりプライベートも大切にしていきたい、という気持ちの現れだろう。一方で「仕事の進め方の見直し」(8.4%)、「副業や兼業の促進」(2.9%)は低位に留まった。