退職のきっかけトップ3「給与、評価、残業が多い」 25歳以下では「やりたい仕事ではなかった」が最多
エン・ジャパンは6月30日、「退職理由」についての調査結果を発表した。その結果、約半数の人が「給与」を理由に挙げていることなどがわかった。年代別では、25歳以下では「やりたい仕事ではなかった」がトップだった。
調査は、今年5月1日~31日の間、「エン転職」ユーザーを対象に実施。5796人から回答を得た。
「ルーチンワークに飽きた」という退職理由も
退職を考えたことがある人に「退職を考え始めたきっかけ」を聞くと、全体では「給与が低かった」(46%)が1位。「評価や人事制度に不満があった」(37%)、「残業や休日出勤が多くて辛かった」(28%)が続いた。
フリーコメントを見ると、給与については「何年いても給料が数万しか上がらない上司をみて」(25歳男性)、「仕事量と給料が合っていない」(29歳女性)などの理由が挙がる。人事評価については、
「ミスの多い先輩が年功序列で昇進」(26歳女性)
「昇級試験では、上司に気に入られている人のみ合格し、能力は評価されない」(28歳男性)
などの不満が挙がっている。
退職を考え始めるきっかけは年代別で異なり、25歳以下では「やりたい仕事ではなかった」(25歳以下:31%、全体:16%)が全体の約2倍と突出。理由には、「ルーチンワークに飽きてしまった」(24歳女性)などが寄せられた。
26歳以上になると、「評価や人事制度に不満があった」(25歳以下:27%、26~34歳:38%)や「結婚・子育て・介護などの家庭の事情」(同:6%、14%)などの理由が増える。ライフスタイルが変化する年代だからか、「妻の実家近くへ引越したくて」(29歳男性)といったコメントが見られた。
退職理由を伝える時に気を付けること「なるべく早く伝える」が最多
「退職理由を伝えるうえでの不安」を聞くと、「次の職場が見つかるかどうか」(61%)、「退職をいつ伝えるか」(42%)、「次の職場で上手くいくかどうか」(41%)が上位についた。
「転職経験がある」と答えた73%の人に「退職を決めた時、まず最初に会社の誰に報告したか」を質問すると、65%が「上司」と答えている。25歳以下では「先輩」と答えた割合が他年代に比べてやや高かった。
「退職理由を伝えたタイミング」を聞くと、「退職を希望する日の1ヶ月前」(36%)が最多。「退職を決めたタイミング」「退職を希望する日の2~3ヶ月前」(同率29%)が続いた。25歳以下では、「退職を決めたタイミング」(37%、他年代は20%台)と答えた人が多い。
「転職理由を伝える際に、注意したこと」を複数回答で聞くと、「なるべく早めに伝えること」(52%)、「正直な退職理由を伝えること」(40%)、「明確な退職の意思を伝えること」(35%)が上位にランクインしている。