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「未就学児連れの入店お断り」ツイートした喫茶店の従業員が「苦渋の決断」と詳細語る

子ども連れで飲食店を利用する人の中には、子どもが店内で騒いだり、店の物を勝手にいじったりしても注意しない保護者もいる。子連れ客のマナー問題は、しばしば取りざたされてきた。

そんな中、岡山県にある喫茶店のツイートがネットで大きな話題だ。「ご報告なしで帰られた保護者の方の態度に大変ショックを受けております…」との呟きと共に、ボロボロの障子の画像が掲載され、3万5000件以上リツイートされる事態となっている。

いたずらの無申告が続き、「心が折れてしまった」と従業員

喫茶店が投稿したツイッターでの写真。障子に無数の穴が開けられている。

喫茶店が投稿したツイッターでの写真。障子に無数の穴が開けられている。

キャリコネニュースが同店舗に取材したところ、障子の被害が発生したのはツイートが投稿された8月13日より前のことだという。

「お子様連れのお客様にはいつも、店内で走り回る等の危険な行為をしないようお声がけしていました。ある時、同様のお声がけをしたママ友グループが帰られた後、客席の障子が破られていることに気づいたんです」

しかし、保護者からは一言の報告もなかった上、剥がれ落ちた障子の紙片は見つけにくところにまとめられていた。大人が証拠を隠そうとした形跡だろう。

店では被害に遭った障子をエントランスに掲示し、事の顛末と注意喚起を記した張り紙をした。しかし、今度はその障子に別の子どもが新たな穴を開けたのを発見。こちらも保護者から申し出はなかったそうで、いたずらの無申告が続いて心が折れてしまったと、従業員の女性は打ち明ける。

「これまで、もしお子さんが何かしてしまったとしても、保護者の方から謝罪や申し出があれば『大丈夫ですよ』と対応してきました。ですが今回、2回も続けて申し出の無いままお帰りになられて、心が折れてしまって。全員がそうでないことはよくわかっているのですが……」

ツイートした障子の例以外にも、持ち込んだボールを見知らぬお客さんにぶつけたり、店内の売り物のおもちゃで勝手に遊んだりする子どもも度々見られたそうだが、一緒にいる保護者が注意する様子はなかったという。

措置を知らずに来店したお客さんは、お店の人と一度話し合ってから入店

喫茶店のツイッターアカウントは8月13日、「やむをえませんが対策として当面のあいだ開店~17時まで0歳児を除く未就学時連れのお客さまのご入店をお断りさせて頂きます」と、しばらくの間、未就学児連れの入店を禁止する旨を投稿した。

このツイートも前述の障子画像ツイートと同じく3万件以上リツイートされ、多数のコメントが寄せられるなど反響は大きかったが、「事例だけがひとり歩きしてしまって、ちょっと落ち着きたいというのも本音です」と心中は複雑だ。従業員は

「本当はこんなことしたくありません。苦渋の決断です」

と声を詰まらせる。

ネットで多数拡散されても、お店の様子は普段と変わらない。お客さんの大半はこの呼びかけを知らないため、子どもを連れてくる人もいるという。その場合には

「一度お店に入る前にお話させていただいて、こうした事例があったことをお伝えし、ご協力いただける方はご案内するようにしています」

と、柔軟な対応をしていることも明かした。

ツイッターでの呟きは、いたずらをした子どもではなく保護者の方に向けて発信したものだと語る。取材に答えた従業員は

「一言も言わずに帰られるお客様がいることが辛かった。未就学児連れのお客様の入店は、ツイッターでいただいたご意見も参考にし、時期を見て再開したいです。みんなが楽しく過ごしていられるよう、良い方向にいけたらと思っています」

と明かした。障子にいたずらをした子どもの保護者からの連絡は、まだ無いそうだ。

※ウェブ媒体やテレビ番組等で記事を引用する際は恐れ入りますが「キャリコネニュース」と出典の明記をお願いします。

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