「電車が15両編成なのに満員」「時刻表を見なくても困らない」 地方出身者が都会に来て驚いたこと
所変われば習慣も変わる。キャリコネニュースは8月20日、「地方では300メートル先のコンビニに車移動が当たり前? 夏休みの帰省で驚いたこと」という記事を掲載し、岡山県出身者の「100メートル先のスーパーに車で行く」といった例を紹介した。
一方、地方在住者から見れば、都会に住む人がマメに歩くことが不思議に思えるようだ。8月23日にガールズちゃんねるに立った「都会に住んでる人に聞いてみたい事」というスレッドでは、田舎に住み、徒歩10分ほどでも車を使うというスレ主が「都会の方は徒歩何分くらいまでは電車ではなく歩こう、と思いますか?」と質問した。
「都会では時刻表を見て電車に乗るの?」
地方では、バスや電車の本数が少ないため、結果として移動手段に車を選ばざるを得ないという事情がある。そのため、公共交通機関の発達した都会の交通事情は気になるようだ。スレッドには、地方在住者からの
「バスはたくさん走ってますか? うちのほうは街に出るバスが午前中に一本、お昼に一本でおしまいです」
「電車の本数限られてるから時刻表調べて電車乗るけど、都会はどうなの?」
との質問が投げかけられ、これに対して都会、特に東京に住むと思われる人たちから「山手線なんかは3分くらい待ったらくるよ」「バスめちゃめちゃ走ってますよ~」との回答が出されていた。やはり都会の公共交通は利便性の高いようだ。
スレ主の「どれくらいなら歩くか」という問いかけに対しても、「電車の乗り継ぎが悪い場所だったら、30分くらいまでは歩くよ」「地下鉄3駅分くらいなら普通に歩く」との声があった。
日常的に歩いている都会の人と車を良く使う地方の人では、「近さ」の感覚が違う?
進学や就職で地方を離れた人は、都会をどのように感じたのか。大阪府出身の40代男性はキャリコネニュースの取材に、「電車が15両編成で走り、しかも満員であることにびっくりしました」と話す。福島県出身の20代女性も、「時刻表を見なくても電車に乗れることや、駅と駅との距離が短いことに驚きました」と振り返っていた。東京であれば、山手線の日暮里駅と西日暮里駅間の距離はわずか611メートル。乗車時間は2分だ。
都会では、地下鉄の乗り換えで数百メートル移動することもざらにある。そのため、移動に際して「近さ」の感覚が地方と都会では違うと指摘する人もいた。福岡県出身の50代女性は、次のようなエピソードを語った。
「東京の友人とショッピングをした際、彼女が『近くにいいお店がある』と言うので一緒に向かうことにしました。でもその店は電車で2駅行った場所にあったのです。私にとって『近い』はほぼ目の前にあるか、歩いて1~2分の距離です。でも彼女にとって電車で2駅の移動は『近い』と感じていたんですね」