「てるみくらぶを選んだ学生は見る目ない」古市憲寿氏の発言がやっぱり炎上 「大人も粉飾決算を見抜くのは困難だった」 | キャリコネニュース
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「てるみくらぶを選んだ学生は見る目ない」古市憲寿氏の発言がやっぱり炎上 「大人も粉飾決算を見抜くのは困難だった」

社会学者の古市憲寿氏が、11月9日の「とくダネ!」(フジテレビ系)で発言した内容にネットがざわついている。今年3月に経営破たんした格安旅行会社「てるみくらぶ」の経営者で、11月8日に不正融資の疑いで逮捕された山田千賀子容疑者の話題に触れる中、同社に入社予定だった内定者を「見る目がない学生」と一蹴したためだ。

番組では、粉飾決算の実態や被害総額を紹介。負債150億円のうち100億円は顧客の9万人から集めたものだが、利用者への返金が進んでいない実態が報道されていた。

「内定取るの大変なんですよ!」「今ちょっと怒りが湧きました」スタジオは猛反発

番組公式ホームページより

番組公式ホームページより

利用者の話が続く中、笠井信輔アナは「忘れちゃいけないのが、入社5日前に内定取り消しにあった50人の若者たちですよ」と切り出した。同社の内定者たちには、大学の卒業式も終えた3月下旬に路頭に迷う羽目になり、事態を重く見た厚労省が相談窓口を設置したり、近畿日本ツーリストや日本旅行などの旅行業界関連企業などが受け入れを表明したりしていた。

受け入れ企業の中には、10月に過払い金訴訟の誇大広告表示で業務停止命令を受けたアディーレ法律事務所も含まれている。笠井アナは、てるみくらぶの内定取り消しに遭った内定者が同弁護士事務所にいる可能性を踏まえ「踏んだり蹴ったりでかわいそう過ぎるわけですよ」とコメントした。しかし古市氏はこれに

「元々見る目が無かった学生だったのかなあって。てるみくらぶ選んだ時点で」

と発言。スタジオは一時騒然となった。番組のアナウンサーからは「ちょっと今怒りが湧きました」「内定取るのみんな死に物狂いで大変なんですよ」などの反論が飛び、小倉智昭氏からは「ネット炎上してください」との言葉が投げかけられていた。

銀行も見抜けなかった粉飾決算を学生に見抜けと言うのは酷?

小倉氏の言葉通り、ネットでは古市氏の発言に眉をひそめる人が多く出ているようだ。ツイッターでは、

「さすがに酷いんじゃ」
「企業説明会等で経営状況は良好とか言ってただろうね。 企業研究で経営状況確認するのも必要だけど、必死に就活した人に対してそういう発言は失礼なんじゃないかな…」
「大人も粉飾決算を見抜くのは困難だったのは事実」

と、内定者を擁護する声が出ている。

警視庁によると、てるみくらぶは粉飾決算によって銀行の目をだまし、2億円の不正融資を引き出したという。粉飾決算は数年前から行われていたと見られる。銀行もチェックできなかった同社の惨状や体質を、内定者が見抜けないのも仕方ないことだろう。

「正論なんだけどね」「その通りやん」「ネットでもブラック企業って名指しされたじゃん」と、古市氏の発言を肯定する人も見られたが、否定派に比べると少数だった。

※ウェブ媒体やテレビ番組等で記事を引用する際は恐れ入りますが「キャリコネニュース」と出典の明記をお願いします。

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