陸上自衛隊ってどんなところ? 「後方職種はまったり」「女性隊員の待遇は上々」
土木、通信、需品、輸送、航空など、兵科や職域も様々な陸上自衛隊。「職種や勤務地により、待遇が随分と変わってしまいます。当たり外れが大きく、また、手当も大きく変わってくるので、熟考が必要」(建築・設備関連職 30代前半 男性 400万円)なようだが、給与に関しては全体的に低評価なものが目立つ。手当も空挺や離島勤務にでもならない限り微々たるものらしい。
「手取りにすると10万円後半。独身ならば駐屯地内の隊舎に居住するので光熱費や食費はかからず、むしろ給料全部貯金もできたりする。しかし結婚し子供ができるとかなり生活は厳しくなる。一応住居手当や扶養手当等あるが」(20代後半 男性 年収300万円)
「完全な年功序列制度。長くいた人の年収が高く、若手は年収が少ない。能力の差などはほとんど関係ない。よっぽどの不祥事や職務怠慢が無い限り、みんな一律に昇給。演習によく行って頑張る人と草刈りやってお茶飲んでる人でも給料は一緒」(20代前半 男性 年収340万円)
また、「自衛隊は外から見ていたら必死に頑張っているように見えるかもしれませんが、災害派遣時以外はだらだらと時間をつぶすのが仕事です。もちろんそのときにそなえて体を鍛えてはいます。私の場合は四年在職したのですが、ただただ、体を鍛えてだらだらしている時間でした」(20代後半 男性 年収350万円)といった声が、意外と少なくなかった。
「普通科だとしんどいです。演習に行っても手当などはありません。使命感で頑張ってください。後方職種に入れれば演習も少なくて、まったりすごせるかもしれません。体力さえあればノルマもないですし、山にこもらない限り基本的に残業もありません」(20代前半 男性 年収250万円)
「始めは辛いかと思いますが1年続けばその先も続くでしょう。仕事は地味なことが多く訓練等はそれほど多くはないです。やりがいを見つけるのは案外難しいかも……」(22歳 男性 年収240万円)
「厳しい訓練課程を得て習得した技術も紛争や戦争が起きないと、それを発揮する事ができない。平和なのが一番だがやはりその辺りに虚しさを感じ、警察や消防に転職する人も多い。中にはフランス外人部隊に転職する人も」(20代後半 男性 年収300万円)
女性も意外と働きやすい!?マタニティバージョンの制服も
これも少し意外だが、陸自の口コミでは女性の働きやすさに関し好意的な投稿が多い。公務員ということに加え、女性がもともと少なく配慮が行き届きやすい環境が、逆に好評価に繋がっているのかもしれない(不眠不休で山にこもる訓練など男性と同じ訓練をするキツさは当然あるよう)。
「試験制度を採用しているので試験に合格すれば管理職になれる。しかも、男中心の社会なので女性は大事にされる。セクハラ規定があり冗談でも男は下手なことを女性に言えない。又、出世に結婚が妨げになるような事は少ない」(40代前半 男性 年収700万円)
「公務員なので、産前産後休暇・育児休暇などはしっかり取ることができます。自衛隊の制服には、マタニティバージョンの用意もあり安心して出産・育児に備えることができることでしょう。演習などは小さいお子さんがいると、考慮してくださります」(30代後半 女性 年収250万円)
ちなみに、「男だらけですから、よりどりみどりです。男性自衛官については、職場での出会いは殆どないので、自力で探すか、自衛隊が行っている触れ合いパーティーで相手を見つけたりします」(20代後半 女性 年収300万円)という女性隊員の声もあるように、隊員同士の恋愛は非常に多いようだ。
「男女比が100:5なので女性はもてる。独身男性が多い環境であるため結婚率が向上するような事態は歓迎される。夫婦で同じ職場同士の例は豊富にある。社内恋愛がタブーな雰囲気は全くない。頻繁に職場での懇親会等があるため親睦を深める機会は比較的多いかもしれない」(40代前半 男性 年収700万円)
2017年の投稿では「基本的には労働基準法適用外になるので、ブラックな場所はブラック。改善する為に色々と実施しているので、その様な場所はこれから良くなると思われます。パワハラ等横行していましたが現在は皆無に近いです。あった場合はすぐに上層部からの指導が入るようになっています」(30代前半 男性 年収400万円)といった声も。
一概には言えないが、超体育会系なイメージとは違う一面がうかがえる口コミも多く見受けられる結果だった。【参照元 キャリコネ 陸上自衛隊】