女性の7割「ハラスメント」被害 「『手相を見せて』と手を握られる」「私だけ残業代が出ず、終業時間を書き換えろと言われる」
パワハラの具体的な内容を聞くと、「社長と異なる意見を言うと『嫌なら辞めろ』『(正社員から)バイトにするぞ』などと言われた」(29歳)と脅された人や、
「明らかに他の人のミスだったが、社長から『この件は(私の名前)のミスだと思います』と、同部署のメンバーが見るメールで公開処刑。弁明したが、何故か私が関わっている方に持っていこうとする」(24歳)
「わざわざ他の職員を含めたメール内で注意したり、廊下など、他人が見ている前で怒られたりします。私のみ残業代を出してくれなかったり、終業時間を書き換えろと言われます」(33歳)
という人がいた。また「仕事を与えずに放置する。ただデスクに座っているだけの状態を見て見ぬふりをし、精神的苦痛を与えられた」(45歳)という人も。
2位は「セクシャル・ハラスメント」(44%)で、
「客先との接待にミニスカートで来いと言われた」(40歳)
「手相を見てやると言われてイヤイヤ手を差し出したら『こうやると女の子の手を握れるんだ』と手を握られた」(39歳)
という声が寄せられた。
「楽しませてる意識で不愉快な事をしてくる人が非常に多い」
3位は「モラルハラスメント」(33%)で、恋人の有無を聞かれる、上司から「お前は寿退社は無さそうだな」と言われるという事例のほか、
「営業で成約が取れないと、定時時間に関係なく気がすむまで長時間の叱責。同僚との勤務後の食事や連絡先交換の禁止といったプライベートへの干渉をされた」(37歳)
「来客人の前で『この子は出来が悪い』と言われた。上司の悪口に迎合しないと偽善者と言われた」(47歳)
という人もいた。以降、「エイジハラスメント」(10%)、「マタニティハラスメント」(6%)、「ジェンダーハラスメント」(4%)、「アカデミックハラスメント」(2%)と続く。
ハラスメントを受けたときの相談相手は、「同僚」(39%)、「上司」(34%)、「友人」(32%)が多かったが、「誰にも相談していない」も20%いた。ハラスメントのない職場にするために大切だと思うことは「社員の意識改革・教育」(60%)が最多。理由として、
「楽しませてる意識で不愉快な事をしてくる人が非常に多いので、職場でしか関わりのない人に性的発言、言動をされるのは男女問わず不愉快だという事を社会に浸透させる」(30歳)
「男性側、特に上層部はまだ認識していない人が多すぎる。(略)新入社員だけでなく、中堅社員はじめ特に役員側にも徹底的に教育していく必要があると改めて感じました」(48歳)
という声が上がっていた。