勤労感謝の日に”ブラック企業”を体感する参加型イベント開催 「感謝するより勤労を!」「上司の許可が貰えるまで帰れない」
ストーリーは、健康器具を販売する「スーパーミラクルハッピー株式会社」に入社することになった参加者が、2018年11月23日勤労感謝の日に入社するところから始まる。
出社時間の30分前には会社が入る雑居ビル前に着くものの、「感謝するより勤労を!」と唱和する社員たちの声がオフィスの廊下にまで響き渡っている。参加者はそこで典型的なブラック企業の一日を体験することになる。
同イベントについて人間社は、近年劣悪なブラック企業の存在が社会問題になっているが、どのような企業がブラックなのか正しく答えられる人は少なく、「ブラック企業で働いている人でさえも、自分の会社がブラックだとは気付いていないことも」と指摘。
そのため、実際にあったブラックエピソードを参加者が体験することで「本当にいい職場とはなにか」を考え、働き方を見直すきっかけになることを目的にしている。
上司にオススメするための「レコメンドメール」雛形も配布
イベントサイトには、
「選りすぐりの漆黒の実話たちを結集させた超一流の『ブラック企業』に新人としてご入社いただきます」
「就業時間中には、理不尽な出来事が次から次へと巻きおこるかと思いますが、 上長から『帰ってよし』と許可が下りるまではどうか忍耐強く、仕事をお続けいただければ幸いです」
などの記載があり、万が一、勤務を続行できない場合は「退職届」も用意してある。
主催側は「社員を多く管理する『上司』にあたる人」に特におすすめだとしている。サイトには上司に送りやすい社用メールようなレコメンド文も用意されている。定員は各回15人で、参加費は無料。開催は同日の13時・18時から約90分だが「※残業がある可能性あり」とのことだ。
またブラック企業で働いていた人の実体験エピソードとして、
「会長が、気に入らない社員を自分の机の横に4~6時間くらい立たせたまま、PCをいじったりメールを打ち続ける」(教育産業/男性)
「『開発合宿』と称して、会社の近くのワンルームマンションに何週間も監禁された。サーバールームには2段ベッドも配置されていた」(IT・制作業/男性)
「有休を取ると、給料から5000円引かれる。経理に聞いても『わからん』の一点張り」(サービス業/女性)
などの声も掲載されている。