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技術職の年収が高い企業ランキング1位は日本IBM「給与はそこそこ高いほう」「成果を出していれば評価される」

1位:日本アイ・ビー・エム(平均年収732万円)

世界的IT企業IBMの日本法人で、情報システムに関わるハードウェアやソフトウェア、サービスを提供。プロジェクトマネージャー、製品開発エンジニア等が活躍している。

「成果を出していれば、それなりに評価される環境にある。実施したことはきちんと自分でまとめておき、上司に体系立てて報告できるスキルが重要」(プロジェクトマネージャー/30代前半男性/年収800万円/2015年度)

「業界のなかでも給与はそこそこ高いほうだと思います。査定制度は相対評価です。評価1が〇%で評価2が○%と割合が決まっています。ほぼ稼働率で評価されますので、基本的には公平だと思います」(システムコンサルタント/30代後半男性/年収940万円/2010年度)

2位:三菱電機(平均年収686万円)

2020年で創立100周年の国内大手総合電機メーカー。グローバル展開のため、海外転勤も多い。2019年の電機業界の新卒採用予定数は三菱電機が最多で、うち6割は理系に。

「報酬としては、世間一般と比較した場合、良いほうではないかと思います。自分の所属部門では、年功序列の傾向が強いと思います。他の部門では、成果主義を忠実に実施してダイナミックに査定している部門もあるので、所属部門、管理者によるが結論かと」(社内SE/40代前半男性/年収980万円/2011年度)

「福利厚生制度などを利用すると、当初提示されていた年収よりアップする結果となり満足しています。また、入社すぐにもかかわらず、賞与のタイミングで、寸志ではあったが支給してもらえたのは良かった」(プロジェクトマネージャー/30代後半男性/年収750万円/2013年度)

3位:パナソニック(平均年収684万円)

1918年に松下幸之助が創業した老舗電機メーカー。近年はAIなどのIoT/ロボティクス分野と、蓄電・水素などのエネルギー分野の研究開発に注力している。

「同年代よりは貰えていた印象がある。年齢を積むと、ある程度までは年収はあがり、世の中の平均値よりは高くもらえる」(ソフトウェア関連職/30代前半男性/年収500万円/2018年度)

「頑張れば年収800万円は30代で到達できる。なおかつ、福利厚生もしっかりしており、年収+100万円は実質支給されると考えられる。マネージャーに昇格できるのはごく一握りの人だが、上がれば1000万円の年収は軽く超えられるとのこと」(研究開発/20代後半男性/年収500万円/2014年度)

キヤノン「昇進試験にいかに早く合格できるかで、同期でも大きく年収が異なってくる」

4位:エヌ・ティ・ティ・データ(平均年収676万円)

公共、医療、金融、通信など幅広い分野を手掛けるシステムインテグレーターで、新卒に人気のIT企業。AIやIoTのトップ技術者を国内最高レベルの報酬で処遇する新制度を発表。

「日本の平均年収に比べればはるかに高い額をもらえる。役職が上がらなくても毎年少しずつ昇給していくので、かなり安定しているといえる」(プロジェクトマネージャー/30代前半男性/年収710万円/2014年度)

「日系IT企業としては良いほう。1000万円を超えるのは基本的に課長になってからなので、できる人(3~8人に1人)が1000万円を超えるイメージ」(システムエンジニア/20代後半男性/年収600万円/2018年度)

5位:トヨタ自動車(平均年収655万円)

ものづくりの技術を生かし、日本が誇る「世界のTOYOTA」に上り詰めた自動車メーカー。海外拠点が多く、グローバルに活躍できる。電気自動車やAIなどの新産業にも着手している。

「メーカーのなかでは給与は高いと感じる。また査定に関しても、妥当であると感じる。上司とフィードバック面談があり、その場で良い点、改善すべき点を述べてくれる」(研究開発/20代後半男性/年収700万円/2018年度)

「収入は高いほうと思う。課長クラスまでは年功序列的ではあるが、単に年数を重ねただけでは昇格できない。優秀な人が多く皆さん頑張っているので、結果を出して行く必要はあるが、結果の出し方(=努力の過程)も評価されるので、たまたま結果が出ても評価されない。また、福利厚生もしっかりしている」(研究開発/40代後半男性/年収1500万円/2015年度)

6位:SCSK(平均年収629万円)

「業界内において、おおむね妥当な報酬額を得られる。特に情報処理資格に対する報酬額は業界水準をはるかに超える金額が支払われるため、自身のスキルを定量的に評価することに意欲がある方には、よい環境といえる(近い将来業界水準並みに変更となる予定)」(プロジェクトマネージャー/30代後半男性/年収700万円/2012年度)

7位:キヤノン(平均年収622万円)

「昇進試験にいかに早く合格できるかによって同期でも大きく年収が異なってくる。最速で試験に合格し昇進できれば、同業他社の同年齢で比較しても、満足いく報酬を得ることができる。よく比較されるソニーやパナソニックと比較しても残業なしの基本給ベースでは、負けることはない」(研究開発/20代後半男性/年収670万円/2017年度)

8位:東芝(平均年収616万円)

「当時は裁量労働制を選択した場合、残業代が出ない代わり40時間分ぐらいの裁量労働手当が毎月固定で14万円分ぐらいで、ボーナス合わせて、37歳で年収950万円ぐらい。査定は技術力の高さよりもマネジメントできる人のほうが評価される傾向あり」(プロジェクトリーダー/30代後半男性/年収950万円/2016年度)

9位:日立製作所(平均年収615万円)

「同業他社に比べると給与水準は高いと思われる。大卒の場合は、入社後3~5年ほどで、本人が同意すれば裁量労働制となるので、残業代は出なくなる。賞与の金額は、個人の査定よりも、業績による変動のほうが大きいため、極端に悪い査定でない限りは、あまり気にする必要がないと思います」(電気・電子回路設計/30代後半男性/年収980万円/2015年度)

10位:富士通(平均年収605万円)

「仕事の幅が広く、難易度は高く、仕事の進め方を工夫・改善を繰り返さないと、残業が増えてしんどくなる場合もあるが、それに見合うだけの収入は得られる。ハードルが高いぶん、それを乗り越える過程を通して、自分の能力を高め、応用力をつけ、環境変化に対する柔軟性を得ることができる」(システム運用/40代前半男性/年収900万円/2013年度)

調査対象は、『日経業界地図 2018年版』(日本経済新聞出版社)に記載があり、対象期間中に「キャリコネ」に技術職のユーザーから給与・残業情報が10件以上寄せられた企業。対象期間は、2017年4月~2018年3月。

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