男女・年代別で見ると、最も多いのが「女性20代」で、65%がSNSで疲れを感じた経験がある。女性では40代(54%)、50代(45%)、30代(39%)の順に疲れを感じていた。男性は多い順に30代(47%)、20代(41%)、40代(39%)だった。
疲れを感じたことのあるSNSを聞くと、1位が「Facebook」(42.5%)、2位が「LinkedIn」(42.1%)、3位「mixi」(37.2%)、4位「LINE」(32.2%)、5位「Twitter」(29.3%)だった。FacebookやLinkedInなど、職場やビジネス関係者との交流が含まれるツールは比較的高いパーセンテージになっている。特にビジネス特化型のLinkedInは、20代女性で66.7%、50代女性でなんと100%が、「疲れを感じるSNS」と回答し、数値を押し上げている。
TikTokやInstagramなど、匿名性や娯楽性の高いツールでは、ほとんどのユーザーが30%未満と低い傾向だったが、20代女性はどのツールでもおよそ半数が疲れを経験しているのが大きな特徴だ。
「繋がると同時に自分の世界も守れるサービス」にニーズあり
「SNS疲れ」を感じて利用をやめた・退会したことのあるサービスは、1位「Facebook」(12.2%)、2位「LINE」(9.1%)、3位「mixi」(7.3%)、4位「Twitter」(5.6%)、5位「Instagram」(3.7%)だった。SNS疲れを感じたことがある人のうち、69.6%が「疲れを感じたことがあっても、退会はしない」と答えている。20代は男女とも中止率が高い傾向が見られた。
「SNS疲れ」を感じた人に、今後「あったらいいな」「改善されたらいいな」と思うSNSを聞いたところ、次のような回答があった。
「ブロックではなく、その人のアカウントがこちらから凍結できるSNS」(30代/男性)
「お互いの気持ちが一致してから相互フォローができるように通知がいく」(20代/女性)
「自身の位置情報や、生活や行動を簡略化する機能が充実しすぎてるので、度合いをカスタマイズできるサービス」(20代/男性)
「”いいね”だけでなく”まあまあ”とか”微妙”のような、段階別に付けられるような機能になればいい」(40代/女性)
また、「SNSをしていることを知られない機能」や、出身校・出身県が同じ同士が繋がる機能を求める人もいた。調査を実施したアスマークは、「繋がると同時に自分の世界も守れるようなサービスを求めるコメントが多く見られる」と分析している。