試験の要項は8月1日から市役所で配布する。ホームページでも閲覧できる。申し込みは同月19日~30日で、試験日は9月22日。来年1月1日付けでの採用となる。
採用試験では、教養試験と、民間の企業で課されるような一般的な能力検査を行う。面接では職務経験は問わず、「人生の中で経験した苦労や、そこで感じてきたことを聞く」予定だ。採用試験は今後3年間続けられる。採用後の待遇は、原則として新卒採用者と同じになる。
国は今年、氷河期世代の就職支援策を打ち出している。今後3年間で約30万人の正社員化を目指しているが、行政による直接雇用には言及していない。
行政が氷河期世代を対象に職員募集をするのは珍しい。宝塚市のほかには愛知県が「社会人採用」として氷河期世代の採用を積極的に実施している。今年度からは、39歳までだった対象年齢を44歳に引き上げている。