「夏のボーナスの使い道」に「貯金・預金」と答えた38.1%のうち、「用途を決めていない」と回答したのは59.1%。決まっている人に注目して見ると、1位は昨年の調査より3.7ポイント増えた「老後の生活への備え」(57.4%)。以降、「将来の消費への備え(住宅購入、子供の学費など)」(47.8%)、「収入の変化への備え」(30.2%)、「病気や災害への備え」(22.7%)と続く。
年代別で見ると、40代・50代・60代以上の1位は「老後の生活への備え」だった。40代では、「老後の生活への備え」(63.3%)が昨年より11.7ポイントアップしている。
夏のボーナスの支給金額のうち、「貯金・預金したい額」の割合が「75%以上」と答えたのは31.3%だった。「50%~75%未満」(26%)と合わせると、支給金額のうち半分以上を貯金・預金したいと考えている人は約6割と、貯蓄に対する高い意識が明らかになった。
「節約したい」派が減少 60代は「節約したくない」が過半数
「夏のボーナスの支給額」で最も多かったのは「20万円~40万円未満」(23.7%)、次いで「40万円~60万円未満」(19.6%)、「20万円未満」(16.2%)、「60万円~80万円未満」(14.4%)という結果だった。
消費者の節約志向を調査したところ、過半数が「節約したい」派(55.4%)だった。2017年の調査で7割に達して以来7割前後をキープしていたが、今回は2019年4月調査時より15.1ポイント減少。2014年の調査(50.2%)に次いで過去2番目に低かった。
年代別で見ると、60代以上は「節約したくない」が「節約したい」を逆転。「節約したい」派が大きく減少している。減少幅は22.5ポイントで、「節約したい」派は39.8%となった。
「節約したい」派はどの年代も、今年4月の調査時より10ポイント以上減少している。「節約したい理由」で最も変化が大きかったのは「日々の生活費のため」(33.6%)で、9.2ポイント減少した。