「勤務先以外での学習や自己啓発」について聞くと、日本は「特に何も行っていない」(46.3%)が14の国・地域でトップ。2位のオーストラリアに24.8ポイントも差を付けられた。一方で、シンガポール以外の東南アジア、インド、中国では「何も行っていない」は10%未満で、積極的に自己研鑽にしていることが明らかになった。
「起業・独立志向」を聞くと、1位はインドネシア(56.4%)、2位はインド(53.4%)、3位はタイ(51.3%)で、日本(15.5%)はワースト1という結果だった。
次に、ダイバーシティ受容度に関する質問を聞いた。「女性上司のもとで働くことに抵抗はない」と答えた人が最も多い国は「ニュージーランド」「タイ」「ベトナム」(同率1位)だったが、日本(3.8)は最下位だった。
「外国人と一緒に働くことに抵抗はない」と回答した人が多い国の1位はタイ(4.4)で、2位はニュージーランド、フィリピン(同率で4.3)、日本(3.5)はこちらも最下位だった。
「年下上司のもとで働くことに抵抗はない」と答えた人が多い国1位はベトナム(4.4)、2位はタイ(4.3)、3位はフィリピン(4.2)で、日本(3.5)はワースト2。ダイバーシティ受容度について、オセアニア、東南アジア、インドは抵抗がないと感じている割合が高いことがわかった。
日本が1位になったのは「何歳まで働き続けたいと思っているか」という質問で、平均63.2歳。2位は韓国(62歳)、3位がオーストラリア(60.5歳)だった。
「会社全体」「職場の人間関係」「直属上司」「仕事内容」「プライベート」について満足度を聞いたところ、14か国平均で全項目とも70%を超え、「会社全体」は80.2%が満足と回答した。日本は他国と比較し、全ての項目で満足度がワースト1。「会社全体」(52.3%)、「職場の人間関係」(55.7%)、「直属の上司」(50.4%)、「仕事内容」(58.2%)という結果だった。
「今の勤務先で働き続けたい」「転職したい」も共に最下位
「今の勤務先で働き続けたいか」を聞くと、日本は52.4%で最下位。一方、日本の転職意向は25.1%に過ぎず、この項目でも最下位だった。一方で、中国、ベトナム、インドでは、8割以上が勤続意向を持っている。転職意向がある人も4割以上いる。
「転職後に年収が上がった人」も日本(43.2%)が最下位だったが、日本以外はいずれも6割以上が年収アップを実現していた。日本は「年収が下がった」(40.4%)と「変わらない」(16.4%)の合計が5割以上で、転職が収入増に繋がりにくいことがわかった。