妻によれば、夫は今までほとんど有休を使っておらず、仕事も熱心に取り組んでいるとのこと。「子どもの運動会に有給をとるのはそんなに珍しいことなんですか?」と不満げに問いかけていました。
この上司は今どきの運動会事情をまったく知らないようです。確かに40代筆者が子どもの頃には、父親が子どもの行事に来ることはほとんどありませんでした。しかし今は、むしろお父さんが場所取りやビデオ撮影、親子競技に励んでいます。可愛い我が子が頑張る姿を見られないなら、何のために働いているの?と会社を恨むこと間違いなしです。
この質問に対するベストアンサーは、「子供の運動会に有給を使うのは素晴らしいことだと思います。私は賛成です。家族の愛情は大切なものです」というもの。「おかしいという人の家庭は本当におかしくなってしまう」と厳しく指摘しました。
そのほかの回答も、「珍しくないですよ」など、ほぼ全てが「子どもの運動会に有休を取るのは普通」と書いています。
そして、上司に対しては、
「今の時代なら立派なパワハラですね」
「どんなブラック企業にお勤めなの?」
「むしろその発言した人が既婚者で子供がいるなら、親としての自覚が足りないんじゃないですか?」
などの批判が次々に上がりました。
その上で「とにかく、意味のわからないことを言っている人は気にしないで」など、相談者への励ましが寄せられました。
「悪いことをしてないから嘘なんかつかない」堂々と運動会に参加表明
有給休暇の取得は、法で定められた労働者の権利であり、2019年4月からは全ての雇用主に対して「年5日の年次有給休暇の確実な取得」が義務づけられました。厚生労働省は、日本は有休取得率が48.8%(2013年)と5割を下回る低さであるとして、実質的な有休消化を促しています。労働者が有休取得をためらうような発言を、上司がしてはいけないでしょう。
このため回答の中には、「社会人として自覚が足りないのは会社の雇用主のお方のほう」という非難も数多く上がっています。
夫の会社は有休を取り消すまではしていませんから、結果的に運動会には参加できます。しかし、またこんな嫌な思いをするくらいなら、「正直に言わない」「法事と言っておく」などのアドバイスも多々ありました。妻も同じように夫に言ったところ、夫は
「悪いことをしてないから嘘なんかつかない。堂々と子どもの成長を見届けてくる、とこれからも聞かれたら答える」
と答えたそうです。
とても素敵なお父さんで、こういう人が後々職場の雰囲気を変えてくれるのでしょう。回答には、「素敵なお父さん」「あなたの主人は良いパパですね!」など、称賛が相次ぎました。