企業口コミ・給与明細サイト「キャリコネ」は、10月、「機械業界の”ストレス度の低い企業”ランキング」を発表した。調査対象は『日経業界地図 2018年版』(日本経済新聞出版社)の「建設機械」「工作機械」に記載の企業のうち、2015年4月1日から2018年3月31日までの間、「キャリコネ」に20件以上の評価が寄せられた企業。企業別にキャリコネユーザーによる「ストレス度の低さ」評価の平均値を5点満点で算出し、高い順にランキングにした。【参照元:キャリコネ】
1位は「小松製作所」で、ストレス度の低さは3.27点だった。2位は「ジェイテクト」(3.13)、3位は「キャタピラージャパン」(3.00)、4位は「クボタ」(2.95)、5位は「ヤンマー」(2.86)だった。
小松製作所「年次有休とは別に毎年5日新規付与されるライフサポート休暇」
1位の小松製作所は、石川県小松市の鉄工所にルーツを持ち、2021年には創業100周年を迎える歴史ある総合機械メーカー。ブルドーザーなどの建設機械事業では国内トップシェアで、世界でも第2位を誇っている。
社員が安心して働けるように、休暇制度も充実している。例えば、年次有給休暇とは別に毎年5日新規付与される「ライフサポート休暇」がある。私傷病・養育・介護のために利用可能で、最大40日まで積立ができる。これを中学3年までの子の学校行事の際などにも利用することもできる。その他にも、看護・介護休暇やリフレッシュ休暇、最大3年間取得可能な配偶者転勤帯同休職制度などがあり、社員のワークライフバランス実現のために活用されている。
また、女性の活躍推進を積極的に進めている企業として、2015年より4年連続で「なでしこ銘柄」に選定されているほか、「子育てサポート企業」として2007年と2010年に「くるみん」を取得。出産・育児に関する支援制度を充実させるだけではなく、手続きをまとめた社員向けウェブサイト「Libra(リブラ)」を導入するなどして、実際に利用しやすい仕組みづくりをおこなっている。
実際に小松製作所で働く人からは、以下のような口コミが寄せられた。
「出産経験者ですが、問題なく復職しています。周りは産休育休に理解があり、同じ仕事に復職することができます。本人の希望により異なる仕事に就くことも相談に乗ってもらえます。世間体や、政府からの押し付けで対応しているわけではなく、将来の少子化に向けて、女性でも働いてもらえることを真剣に考えての制度ですので、上っ面だけでなく、中身がしっかりしていると思います。なお、男性の育休取得も認められており、数週から数ヶ月、家族の都合と相談して取得しているようです」(その他職種/40代後半女性/年収1000万円/2017年度)