「仕事が趣味です」という人もいるが、社会人全員そう思っているわけではない。しかし、従業員のプライベートを侵す、限度を超えたことをさせるのががブラック企業だ。キャリコネニュース読者からも
「18000円のおせち料理×5個を買わされる自爆販売」(30代男性、販売・サービス職)
「145連勤でボーナスはたったの9万円。勤務時間は朝6時30分~深夜26時まで。残業代は30時間分しか支給されず」(20代男性、営業職)
「社訓を大声で叫ぶ。その場にいる全員が、全力を出していると判断されなければ、永遠に終わらない」(20代女性、販売・サービス職)
といった声が寄せられている。今回は読者から寄せられた”ヤバイ会社エピソード”を紹介する。
「若くて可愛い子には『これが制服だから』といって穴の空いたぼろズボンをはかせる」
以前、営業職をしていた30代男性は、労働契約書を交わさずに入社したことが災いした。事前に聞かされていた説明とは違い、まったく休日が取れない。さらに仕事内容は、
「オートロックを突破してマンションの高層階から飛び込みをするという、違法な営業活動を強要されました。別の部署では、暴力を受けた挙句、罰金まで取られていた先輩もいました」
という。
30代女性の現在の勤め先は、経営者は高級車に乗るが、従業員は「おんぼろ軽自動車」という会社だ。勤務時の服装は自由だが、経営者は「若くて可愛い子には『これが制服だから』といって穴の空いたぼろズボンをはかせる」という。女性は、
「毎日3時間残業しているけど一切残業代がでない。隣の席の営業担当はずっとハロワのサイトを見ている」
とこぼしている。
「生理の時はトイレから2分以内に戻らなければいけないので大変」
かつて地方で事務職をしていた40代女性は、当時の状況を明かす。会社に隣接する寮で暮らしていたが、近所にスーパーがなかった。昼食付きだったが、「まかないのおばちゃんが面倒臭い人」でまともな昼食はつくってもらえなかった。女性は毎日、昼食なしで過ごしていた。職場の人も、
「トイレに行きづらい環境で、おばさん事務員がトイレの回数や時間までチェックしていました。私はまだ若かったので、1回だけ行けばよかったのですが、生理の時は2分以内に戻らなければならず大変でした。おばさん事務員は閉経しています」
という雰囲気だった。さらに、事務職は女性1人のみだったため、「平日に休みがとれず困りました」と明かす。
「子どもの入学式は職場からタクシーで往復しましたが、中抜けが認められずに有休扱いでした。市内ならば葬式はなんとか抜け出して参加できますが、市外の葬式は半日かかるので、いとこの葬式に行けませんでした」
女性は残業を頼まれて応じたものの、給与計算の時に「ちょっと待って下さい」と繰り返しておきながら、結果的に残業代が支払われなかったこともあった。結局のところ女性は、「正社員なのにボーナスはなく、時給換算で最低時給を下回った」ことに耐えきれず、3年勤務して退職した。
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