「入社前の面接では、『実務の経験がなくても研修でフォローする』と言われたが、入社後の新人研修はお粗末なもの。とくに新人同士で月次の相互チェックをやらせられた時、涙が出そうになりました。入社1か月で会社に不信感を持ちました」(会計/20代前半/女性/正社員/年収300万円)
「小競り合いやミスの擦り付け、人間関係に疲れて退職しました。特に新人いじめは酷く、わざとミスをさせ笑い者にする始末」(ショップスタッフ/20代前半/女性/派遣社員/年収300万円)
まだ右も左もわからない新人に、いきなり重要な業務をさせる会社もあるようだ。新人いびりの声も多く寄せられた。今や洗礼じみたものは通用しない、もはや廃れた社会通念、と言いたいところだが、旧態依然とした職場も少なくはないのが実情だ。
先輩職員「常に人手不足のため新人スタッフへの教育で時間が取られる」
「最近は新人がすぐに辞めてしまう。3年くらいすると1割も残っていません。パン業界ではかなり待遇がよいように感じるので、それがわからない新卒は辞めてしまうんだろうなと思います」(技術関連職/20代前半/男性/正社員/年収250万円)
「常に人手不足の状態が続いている。大方が派遣社員だが、入ってきても仕事が多忙すぎてすぐに辞めてしまう。仕事を熟知しているスタッフが、長く勤めている派遣社員と数人の社員しかいない。たたでさえ業務過多なのに出入りが激しいので、業務に加えて常に新人スタッフへの教育で時間が取られる」(医療事務/30代後半/女性/契約社員/年収190万円)
新人の早期離職について、先輩職員からの声も挙がった。慢性的な人材不足が原因で、新人がすぐに辞めるケースは意外と多いのかもしれない。そうした職場ではベテランの負担が増えると同時に、職場全体が負の連鎖から抜け出せなくなるようだ。
「泊まり込みの初任集合研修が楽しかったです。研修の後は焼肉食べ放題の懇親会もあったので、全拠点の新人が集まって『同期チーム』を作りました。1年間、誰も辞めなかったら、会社がまた焼肉をおごってくれるようなので、誰も辞めないように怪しい人を頑張って引きとめてます」(物流サービス/20代前半/女性/正社員/年収350万円)
一方、新人の早期離職を新人同士でカバーし合うという声もあった。新人の早期離職に対する具体策を見つけるのは難しい。また見つけられたとしてもすぐに実践できるとは限らず、実践後も成果が出るまで時間を要する。そう考えると”同期”を作ることは、新人がすぐ辞めないための有効策といえるのかもしれない。【参照元:キャリコネ】