イメージ的に、このぐらいの年代のおじさんが一番ああいう飲み会好きそうだ、と感じてしまう。でも、考えてみれば、僕のイメージは全くアテにならないんだった。もう会社員じゃないんだものね。
さて、スレッドでは「なぜこのような違いが生まれたのか」についての論議が展開されており、結構目を引く書き込みも多かった。それらの中から一部のコメントを紹介しよう。
「バブル世代までは上司に媚びれば出世して勝ち組になれる道があったが、氷河期からはそれは幻想だと気づいたからメリットもないのに拘束時間を増やす必要性は全くない」
「結局いまだに昭和の体育会系のノリから脱却できてないんだよ。自分らが嫌で耐えてきたことを、いざ自分が偉くなったら下の世代にやりたくてたまらない」
「20代のころは一応参加してたんだけど(今思えばアホらしいが)良い歳したオッサンがはしゃいでで恥ずかしかっただけ。別にその後の仕事で得したことなど一度もない」
やっぱり、会社の忘年会には意義を見出せないという意見はいくつもあり、当然こういった傾向のコメントが多数を占めた。一方、「まだ若いけど会社の飲み会は楽しいよ」という人も一部みられた。
「お金がもったいない」「時間の無駄」と考える人も
そもそもの話、会社の飲み会、忘年会というものはなぜやる必要があるんだろう。お酒を酌み交わして親睦を深めるというのが、恐らく賛成派の掲げるお題目になるはずだ。
でも、仲良くなるためにお酒を媒介にする必要って必ずしもあるわけでもないし、お酒がなくても人は仲良くなれる。会社の仲間との結束の強化のために、お酒を介入させる意味は別に大きくない。
しかも、究極的な話、きっとお金ももったいないし、時間の無駄だと考える人も今は増えているんだろう。特に役職に就いてもない人にとっては、お金を払って気配りをしながら、お酌をする必要だって生じることもあるんだろうし。そういう人からすると、別に参加するメリットは当然ない。
いま、おじさん世代にも会社の飲み会を嫌がる人は、確かに僕の周囲にもいる。そのおじさんは飲み会が嫌いなのではなく、会社の面々と飲むのが気を遣うので嫌だと話していた。
若い世代の子に気を遣われるのも嫌なんだろう。でも、立場上は不参加というわけにもいかないようだ。