職種について、向き不向きを感じている人の意見は多い。
「営業。年金暮らしの人に高いものごりごり勧めるのは辛くてうつ病で辞めました。ノルマも厳しかった」
「商材に心から興味もてなくて、全然売る気起きなくダメだった。『怒られようが成績悪かろうが、ノルマのために頑張る!』というモチベーションが持てなかった」
営業職に疲弊する声が目立った。自分が心底良いと思えない商品を人に売ることは、精神的に抵抗を感じるもの。しかも、それが年金暮らしの高齢者を相手にするとなると、なおさらだろう。
「接客業。理不尽なクレームはどうしても真摯に対応できない自分に気づいて辞めました」
「サービス業。単調な仕事だから慣れて余裕が出てきたら、客の嫌なところばかり目につくいて、『人間ってこんなに汚いんだー』とか思うようになったし、そのせいですぐ人のこと疑うようになった」
「人と接するのが好き」という理由で接客業やサービス業に就職する人は多いだろう。だが、大勢の人を相手にすると、思わず嫌悪感を抱いてしまう人と接する機会も出てくる。こうした経験から、人付き合いそのものに嫌気が差す人も多いようだ。
「人前で歌うのが嫌で1か月もたず辞めた」という元介護職も
このほか、介護職でも「介護は人前で歌ったり体操するのが嫌で1か月持たず辞めた」と不向きを感じる人がいるよう。また、
「介護。仕事聞かれて介護の仕事してるって言うたび高確率で『えらいね?』『私には無理?』などイラっとする言葉を言われるのが耐えれなくなった」
などと一般的にいわれる3K(きつい・汚い・危険)や、介護職は”優しい人がする仕事”のイメージに嫌気が刺したという人のコメントもみられた。
一方、美容師からは「美容師。完全に向いてなかった。デザインセンス無いと無理」という声も。美容師だけでなくデザイナーなど、センスを求められる仕事では、特に不向きを痛感する人は多そうだ。
仕事の向き不向きは大切だが、自分なりに合わせる努力も必要で、難しいところ。どうしても合わないのであれば、思い切って異業種への転職を検討するのも一つだろう。