今、僕の周囲でもテレワークになる人が増えている。新型コロナウィルス禍で出社を止められ、在宅勤務に移行したという人は都市部にはかなりいるはずだ。
日々の仕事ノルマを着実にこなすぐらい自分を律することのできている人にとっては、案外テレワークって水が合っていると実感しているかもしれない。普段は余計な残業も多いという人は、いっそのこと今後もテレワークで働きたいだろう。
ただ、中には「テレワークは辛い」と感じている人もいるようで。知人の一人は、「どうにも仕事に集中できない。仕事とプライベートの垣根が曖昧だ」と嘆いていた。
そこで今回は、在宅ワーク歴が8年になる僕が個人的に日々実践している、効率の良い自宅での作業をこなすための秘訣をいくつか紹介したい。(文:松本ミゾレ)
寝起きのすっきりとした頭を無駄にしないこと
しっかりと睡眠を摂ったことが前提となるが、人間は目を覚ますとその瞬間の頭は、かなりクリアだ。冷静であるし、考え方もフラットな状態で目覚めやすい。こういう状態には邪念も少ないので、まさにこのまま仕事をスタートすると、結構時間的なロスもなくサクサク進む。
テレワークに当てはめると、始業時間ギリギリまで寝て、起床即仕事に取り掛かるようなスタイルにしておくと、効率の良い働きができるということになるだろう。仕事をスタートする数時間も前に起きちゃうと、その間にあれこれ余計なことを考えたり、ツイッターを開いたりしてなかなか作業が進まない。
人間、一番頭が冴えるのはやっぱり起きてすぐの状態だ。あるいはやらなければならない家事を全てこないした後もそれに近い状態かもしれないが、その時点で既に疲れていると意味がない。疲労の蓄積ほどパフォーマンスを阻害するものはないし。
一番はやっぱり、前日しっかり睡眠を摂って、そして目覚めたら朝食を摂り、歯磨き、洗顔をして即座に働くことだ。
業務連絡の細かなレスポンスは期待しない
自宅作業中の一番のデメリットは、チャットやメールで仕事に関する連絡をしたところで、相手が即座に反応すると限らない点にある。きっちりと仕事をしたい人にとって、これは結構なストレスになるだろう。
あるいは上司の指示を仰いで仕事をしたい場合、返信があるまですることがなくなり、これもストレスになる。しかし、あくまでも緊急の用事でもない限りは、いちいち電話をするのも相手に悪い。ここはひとつ「そういうもんだよ」と諦めてしまうのが一番いい。
テレワーク中の細かな連絡のレスポンスは、相手がデスクから離れていたり、別の仕事をしていてチャットを無視されることもあるので、最初から期待しないのが一番なのだ。焦って連絡をしても、その返信は何時間も経ってから来ることなんてザラにある。
それこそ今はテレワークに移行したばかりでみんな気を張っているが、こういう状況がもう少し続けば、絶対ダラダラしちゃうものだし。ある意味で、即座のレスポンスは期待しちゃいけないのだと諦めておくことも、余計なストレスや焦燥感を抱かないための秘訣である。
環境は大事! 仕事終わりにデスクを掃除すること
そして最後に、一番大事なことを書いておく。環境を綺麗に整えておくこと。これが絶対に不可欠だ。人間、作業する環境が雑然としていると、気が散って仕事の進行に差し障りが思った以上に出る。だからこそ整理整頓は大切なのだ。
毎日、終業後に自分が明日もまた快適に仕事をするために、デスク周りを掃除すること。これを強くおススメする。綺麗なデスクでの作業ができるという確信が、また明日の集中力の源になることは言うまでもない。
という具合で、一応のテレワーク歴が長い立場から色々と偉そうに書いてみた。この3つのしっかり実践すれば、普段オフィスに出向く状態とそう変わらないパフォーマンスを発揮できるはずだ。
そのうえで、テレワーク中は会社にいるよりも集中力が長続きしないことも多いので、適時休憩をちゃんと挟むことも大切になる。臨機応変に対応したいところだ。