中途採用というだけで出世の対象外となってしまう会社もある。企業口コミサイト「キャリコネ」には、
「中途の場合、どんなに実績があっても、新卒で30歳ぐらいのレベルの仕事から開始する」(研究開発/30代前半/男性/正社員/年収600万円)
といった声が寄せられている。では中途採用者を出世の頭数として入れない会社の場合、どのような扱いをされるのだろうか。(文:鹿賀大資)
「どんな資格を持っていようが年齢と学歴にて給与を決定します」
「中途採用の現場ビル設備員の場合、基本給がなかなか増えない。昇給は年1回となっているが、昇給しない年もある。昇給した年でも1000円程度」(マンション・ビル管理/40代前半/男性/正社員/年収330万円)
「中途採用者については、どんな資格を持っていようが年齢と学歴にて給与を決定します」(財務・会計関連職/20代後半/男性/正社員/年収300万円)
「中途社員は基本的に“もの”や“道具”としての扱いがある。中途採用は人事の印象だけで評価が決まる」(宅建主任/20代前半/男性/正社員/年収400万円)
中途採用のキャリアは考慮されないようだ。例え業界経験が豊富でも、「入社時の基準は一律」と考えているのだろうか。また“もの”のように扱われると「何のための採用なのか?」と会社に不信感を覚える人は多いはずだ。
「新卒社員は優遇されるが、中途採用は冷遇的な扱いです」
では、中途採用者の出世を妨げる理由とは何か。それは会社の方針にあるようだ。
「中途採用で入った社員は、馬車馬みたいに働かせるだけ働かせてポイするような感覚が正直にある。新卒の社員は残業などもセーブして扱われるため、やりやすい環境にあると思う」(代理店営業/30代前半/男性/正社員/年収360万円)
「新卒社員は優遇されるが、中途採用は冷遇的な扱いです。中途の方は入って2~3年経ってもよそ者扱いされやすいです」(医療事務/20代前半/男性/正社員/年収250万円)
「中途の採用は、ほぼない上に出世もできない。新卒至上主義なので、もし中途入社するなら専門性を生かした専門職として、ある程度の役職に最初から付かないと入社する意味はない」(企画営業/30代前半/男性/正社員/年収500万円)
いわゆる新人を育てるという名目で、中途採用が犠牲になる声が多く挙がった。そもそも中途採用者を端から受け入れる気がないのであれば、なぜ募集をするのかという一言に尽きる。【参照元:キャリコネ】