営業職の20代男性は新卒で入社した会社で仕事を教えてもらえなかった。「上司と先輩、どちらも仕事はできていたものの、新人の育成を全く考えていなかった」という。
「22歳の新人に何も教えず、『え?わからんの?』としょっちゅう言われてストレスだった。自分から質問を続ける日々を送っていたが、『そうだ』『違う』しか言わず、知識を広げられなかった」
新人教育をせず、質問にイエスかノーでしか答えられない環境に、男性は強いストレスを感じるようになった。「吐き気、めまい、震えが出てきて辞めようと思った」といい、退職を決意した。
管理・事務職の20代の女性は
「ろくに研修もさせてもらえず、引継ぎもなく、業務内容もわからない状態。周りの先輩に聞きながら仕事をしていたが、課長に呼び出され『周りに質問するな、1人で仕事をしろ』と説教を受けた」
という。仕事を教えてもらえないどころか質問することも禁止されては仕事として成り立たない。女性は入社から3か月後に転職したという。
助けてほしくても聞いてもらえず「現場でなんとかして」みたいな雰囲気
30代の女性は学童で勤務した過去を次のように振り返る。
「非常勤・パートが全く来なくて、ずっと新卒と2人で1クラス運営。助けてと声を上げたくても、話をなかなか聞いてもらえない。『現場でなんとかして』みたいな雰囲気。何が正解かわからずやってきた」
職場のリーダーやベテランは名前の漢字を間違えたり、初歩的なミスをしたり、段取りの悪さが目立ったという。「仕事ができないから、頼るに頼れなかった」と女性は綴る。頼りがいのない先輩というのも問題だろう。
一方、新人を教育する側からの意見も寄せられている。スーパーでレジを担当している50代の女性は
「2年前に店長が変わってから人員が8人減らされた。お客様は並んでくれるからいいらしい。新人を入れても教育することすらできない」
と現状を嘆く。
既存の社員からすれば、通常の仕事に加えて新人の教育が増えることになる。一時的に業務の負担が増えるかもしれないが、新人が仕事を覚えたら仕事の負担が減り、ひいては労働時間の短縮にもつながるはずだ。新人が仕事を覚えられるまで丁寧に教えることが大切だろう。
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