時々「仕事を一日で辞める人」の話を耳にする。当然ながら”一日”では、仕事のことも会社のことも分からないだろう。にもかかわらず、辞めてしまうのはなぜだろうか。ガールズちゃんねるに6月中旬、「一日で仕事を辞めた人」というトピックが立った。
トピ主自身も、一日で辞めた経験者という。食品工場で働き始めたというトピ主は、臭いや流れてくる食品を見続けることに気分を悪くしてしまい、たった一日で辞めてしまったようだ。(文:石川祐介)
「希望したシフトとかけ離れていた」という人も
トピック内にはトピ主と同様、一日で仕事を辞めた人の経験談が多く寄せられた。同僚や上司の姿に、危機感を覚えて辞めることを決めた人が多いようだ。
「ホテルのレストランのホール。他に2人の先輩が居て、悪口言うか、つまみ食いしかしてなかったから、その日に辞めますって言った」
「有名なお弁当屋。常連お客さんから『おかずがひとつ入っていなかったよ!』って電話がかかってきて『あーすみません!今日初日の人がいるから間違えたんだと思います』って言ってたけど、私はそのお弁当の時違う事教わっていて一切触ってなかった。しれっと新人のせいにしたやつの下で働きたくなくて1日で辞めた」
仕事に対して不真面目だったり、不誠実だったりする人がいると、気持ちよく働くことは難しい。また、「薬局の事務、初日に聞いても誰も何も教えてくれないし、薬剤師の人がすごく性格悪くて、帰宅してから断りの電話を入れました」と仕事を教えてもらえなかったことを理由に挙げる声もある。
「1日はないけど、4日で辞めた事はあるよ。コンビニのオープニングスタッフで入ったけど、出されたシフトが希望と余りにもかけ離れてた。人手不足なの分かるけど余裕で扶養超えるじゃんみたいなシフト、上に言ったけどはぐらかされて辞めた」
勤務日数・時間が、面接時に話していたものと違うことも、早々に辞めたくなる大きな要因だ。事前に話したことを企業側の都合で捻じ曲げられてしまっては、辞めたくなる気持ちはよく分かる。
「初日に辞めてもらった方がいい」という意見も
人付き合いだけではなく、労働環境が影響するケースもある。
「ショッピングセンターの深夜の清掃を1日で辞めました。理由は営業終わると空調を切るので蒸し暑い中の掃除だったこと」
「私もお菓子の食品工場で暑くて臭いもダメで気持ち悪くなって、少し休ませてもらってやめる決意して帰りにやめますって言ってやめた」
暑さや悪臭など、身体的にしんどい状況では、早々と「働き続けることができない」と判断する人が多いようだ。労働環境を理由の退社が多い職場は、とりあえずお試しで1日だけ働かせてみるようにしてほしい。
「中途半端に引継ぎ受けてから辞めますよりは初日に行ってくれた方がいいよね」
「1日で辞めた人は、それだけの人だったとしか思わない試用期間3か月とかで辞める人の方が、今まで教育してきた時間の無駄になるから困る」
一方、雇い主や同僚側の意見も。「辞めるなら早い方が良い」というのが現場の本音なのだろう。職種は無数にあり職場も無数にあるため、すぐに辞めることを否定的にとらえなくても良いように思う。