緊急事態宣言が解除されて1か月以上が経過した。東京では新型コロナウイルスの感染者数が増加傾向にあるものの、テレワークから通常出社に戻ったという人もいる。中には通常出社を疎ましく思う人も少なくない。
メーカー系勤めの20代男性のキャリコネニュース読者は、端的に「通勤が面倒」とこぼす。流通・小売系企業で勤務する20代女性も、
「テレワークでも問題なく仕事が出来ていたのに、わざわざ満員電車で出社することは無駄であると感じる」
という。さらに女性は、「他の社員とのコミュニケーションも、チャットなどで滞りなく出来ていた。それが出社しても皆が隣の人とさえ会話を控えている今、なぜ全員出社という選択肢しかないのか分からない」と疑問も拭えない。
今回は、テレワークから通常出社に戻ったことで不満を抱えている首都圏在住者の投稿を紹介する。(文:鹿賀大資)
「テレワークができていた人たちを、なぜ今さら出勤させるの」
メーカー系営業職の20代女性の勤め先は、コロナの際にテレワークに移行した。現在は通常出社に戻っているが、現在テレワーク時に比べて、2時間も早く起きて会社に行かなくてはならなくなった。女性は「化粧やヘアセットをしなくてはならない。移動時間も無駄と感じる」と綴る。また、
「下っ端なので、出社すると野暮用に巻き込まれて自分の仕事が途切れることがある。何より役職者が『会社に来なきゃ始まらない!』『テレワークって暇でしょ?休憩時間が多いでしょ?』的な考え方なので辛い」
とこぼしている。
IT・通信系勤務の30代女性は、エッセンシャルワーカーの視点から満員電車の現状について訴える。緊急事態宣言下でもテレワークにならず、出社せざるを得なかったという。
「テレワークができていた人たちを、なぜ今さら出勤させるようにしているのでしょうか?わざわざ満員電車を作っているようで、正直言って“テレワークできる人は継続”という雰囲気になってほしいと思っています」
「週2日だけ午前中に出社すれば、あとは在宅で何ら問題なく片付きそうです」
一方、会社のテレワーク移行に伴い、本来の業務量が出社するレベルではないことに気づいた人もいる。サービス系企業で働く30代女性は、「主要業務が在宅勤務で事足りました」という。そのボリューム感は、
「週2日だけ午前中に出社すれば、あとは在宅で何ら問題なく片付きそうです」
とのことだ。メーカー系勤務の50代男性も「通常出社後の1週間が長く感じる」と綴る。それは実際にテレワークを体験し、「半分程度の運用でも問題はなさそう」と感じたためだという。
「全部が在宅ワークでなくても、雨天時には出勤しないとかはありかもしれない」
ほかには、
「動くのが嫌いな私にとって、通勤は強制的なエクササイズだった。自粛中は食べて呑んで寝て、また寝ての生活。それでコロナデブの出来あがり。会社に行くことで生活リズムも整っていたんだなあと痛感している」(50代女性/不動産・建設系)
といった声も寄せられていた。
※キャリコネニュースでは引き続き「テレワークから通常出社に戻って思うこと」やIT音痴上司のせいでテレワークに支障が出てる人に関するアンケートを募集しています。