学情は2月8日、「就職活動の振り返り」に関する調査結果を発表した。調査は1月にネット上で実施し、21年3月卒業予定の大学生・大学院生256人から回答を得た。
就職活動で「Web面接を経験した」という学生は87.1%だった。
好ましい面接スタイルは「リアル訪問」派が54.7%
Web面接の際に、企業からの情報提供・サポートで嬉しかったことを聞くと、最多は「複数の日程から選択できた」(65.0%)だった。回答者からは、
「複数の企業の選考を受けるので、日程を選択できるとありがたい」
「日程の候補が複数あるほうがスケジューリングしやすい」
などの声が挙がった。2位以降は「動画で企業理解を深める機会があった」(31.4%)、「オンラインで社員と面談する機会があった」(30.9%)、「パンフレットを自宅に送ってもらった」(17.0%)、「面接後に来社する機会があった」(12.1%)などと続いた。このほかにも、
「何度も見ることで、親近感がわき、志望度も高くなったと感じている」
「動画で、複数の社員のインタビューを見ることで、仕事内容ややりがいをイメージすることができた」
など、オンラインでのセミナー等が増えたことが功を奏したこともあったようだ。
それでも、好ましい面接スタイルは「リアル訪問」が54.7%と半数を超えた。
「直接だと、言いたいことが伝えられているかを確認しながらコミュニケーションを取ることができる」
「就職を決める大切な機会なので、直接熱意を伝えたい」
「最寄り駅から企業まで歩くなど、実際に訪問すると、より実際に働くイメージを持ちやすい」
などリアル訪問で実際に働くことをイメージしたり、自身の熱意を伝えることを重視する学生が多かった。
Web面接派は25.8%。「Web面接は、交通費と移動時間がかからないので、地元の企業など、遠方の企業の選考にも参加しやすい」といった声が寄せられ、地方学生などにはメリットもあったようだ。