皿の大きさについても、直径15センチという点から天体望遠鏡と比較し、「口径150ミリメートルの天体望遠鏡だと、星がすごくよく見える」と説明。年間売上1136億円に至っては、
「2013年12月19日。欧州宇宙機関(ESA)が、銀河系の3D地図を作成するために打ち上げた宇宙望遠鏡『GAIA』。そのプロジェクト総額は日本円にして約1053億円。83億円程余るが、これは何を意味するのか。ご想像にお任せする」
と、苦し紛れの記述がある。最後には
「ご理解いただけますでしょうか。食の未来を見つめているくら寿司の理念は、今もなお、宇宙と同じく膨張を続けている。人間がこの宇宙の一部であるということは、つまり、あなたも、すでにくら寿司の一部なのだ」
とまとめていた。
エントリーボタンは皿を5枚収納してやっと出現
PHILOSOPHY(企業理念)の項目では、合成着色料、化学調味料、人工甘味料、を使わない「食の戦前回帰」について、地球と、地球をめがけて飛んでくる火の玉を使って説明している。
各項目の説明を読むごとに皿が1枚、回収カウンターに収納されていくというシステムで、5枚収納するとようやくエントリーサイトにたどり着ける。しかしここでも「あなたが押したいのは、普通のエントリーボタンですか?それとも金のエントリーボタンですか?」と聞かれ、金のエントリーボタンを押すと「くらバーガー」の紹介サイトに飛んでしまう。
10枚収納すると、同社の「看板娘」である2010年入社社員の自己紹介が表示された。まだまだ色んな仕掛けがありそうだ。楽しみながら会社のことを知れる、ということなのだろう。ネットでは「すごいな…銀河系回転寿司か」、「狙いがわからない」、「全く頭に情報が入ってこない」といった声が出ていた。
なお、サイトトップページにある「無限」をクリックするとパスワードの入力を求められる。パスワードは全部で5つあるようだが、キャリコネニュース編集部では3つしか突破できなかった。
※18:07追記
同社担当者によると、サイトのコンセプトは、商品をほこりなどから守るために使用している半球形のカバー「鮮度くん」に着想を得たという。「鮮度くん」を始め、5皿で1回プレイできるゲーム「ビッくらポン」など多くの独自性を持つのが弊社の強み」であることから、「そうしたオリジナリティみたいなものを学生に伝えたかった」と明かす。
様々な仕掛けを盛り込んだのは、学生にサイトを細かく見てもらうためだ。
「採用サイトは情報量が多く、細かく見る学生はあまりいません。しかし私達としては、細かなところまで見てほしいというのが思いです。何か工夫をと思い、こうしたサイトを作りました」
反響は大きく、就活生や採用者から「独自性が伝わった」「オリジナリティを大事にしていることが伝わった」などの声が聞かれているという。
2016年に始まったサイトも、今年で4回目になった。来年も同様のサイトが登場するかどうかは未定だそうだ。