大企業が好むのは野球部、ベンチャー企業はラクロス部 部活によって企業との”相性”がある | キャリコネニュース - Page 2
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大企業が好むのは野球部、ベンチャー企業はラクロス部 部活によって企業との”相性”がある

大手企業と相性が良い傾向にあるのは、昔から1つのスポーツを続けている人が多い野球部・サッカー部・バスケ部の学生です。企業人事に理由を聞いて分析したところ、以下の特性が大きく影響していることがわかりました。

この部活動に所属する学生は、幼少期よりそのスポーツで活躍して社会的に注目されているケースが多いです。そのため彼ら自身、ステータスの部分で大手企業を好む傾向にあります。

幼少期からそのスポーツを始めていることが多く、しっかりとしたコーチングを受けて活躍した経験や、1つのことをやり遂げる力があります。そのため、教育体制が整っていて、終身雇用の大手企業と相性が良いといえるでしょう。

また、大手企業としても「協調性」のある人を求める傾向にあります。野球やサッカーなどチームスポーツでも重視される点ですし、調整能力に優れている人が多いのが特徴です。従業員数が多く、様々な人たちがいる大手企業においても、柔軟に馴染むことが出来ます。

スキルを磨くにあたって「コーチや監督からしっかりと教えられる」ことでの成功体験もあるので、先輩・上司の言うことを信じて突き進む特性があります。これらの点から、野球部・サッカー部・バスケ部などは大企業向きと言えます。

大学から始めた人が多いラクロス部・ラグビー部・アメフト部はベンチャー企業向き

一方、ベンチャー企業から好まれる傾向にあるのが、ラクロス部・ラグビー部・アメフト部の学生です。理由としては、以下の点があげられます。

まずは、比較的大学から始める人が多いスポーツであること。ラグビーは高校から始める人も多いですが、あえて大学から新しいスポーツを部活動で始めるチャレンジ精神がベンチャー企業と相性が良い傾向にあります。

また、未経験から試合に出るまでが短期間であることもあげられます。修練度合いが早い人が多く、即戦力化が早期に求められるベンチャー企業に需要があります。

こうしたスポーツをやっている人は「常に考える」という習慣が身についていること多いです。特にラクロス部に言えますが、指導体制が整っていない大学もあり、学生が自主的に練習メニューや試合の作戦を考えたりするケースが多いためです。

頑張ることができた部活動の「環境要因」を分析し、その要因が揃った企業選びを

基本的に「チームスポーツ」の「部活動」に打ち込んでいる時点で、「協働性」「熱量値の高さ」「メンタル、フィジカルタフネス」が揃っています。

大手・ベンチャー問わず、企業が欲しがる人材であることは間違いないのですが、その中でも特性分けをすると上記のような傾向が見受けられました。

もちろん、上記の部活動の人が全員同じ特性という意味ではありません。当たり前ですが、チームの強さやレギュラーなのかベンチなのか、役割などで特性は大きく変化します。

それでも、現在熱中している「部活動の環境要因」「自分が部活動を頑張れている要因」を分析することは、自分に合っている「企業の環境要因」を見つける上で非常に有効ではないかと考えています。

是非、自分がこれまで頑張れることが出来た部活動の「環境要因」をしっかりと言語化してみてください。その環境に近い要因が揃った企業を選択すると働きやすいのではないでしょうか。そして社会人になっても、部活動と同じような熱量を仕事に注いでほしいと思っています。

著者近影

著者近影

坂元 俊介
株式会社STORY 取締役/キャリアコンサルタント・ヘッドハンター

同志社大学経済学部卒。新卒でリクルートHRMK(現リクルートジョブズ)入社。中途・新卒領域における求人広告媒体の営業に従事、その後、営業として3つの新メディアの立ち上げを行う。リーダーや大手担当を経験。Webベンチャーでのオフィス長経験を経て、30歳になるタイミングで家業の和菓子屋を継ぐとともに、企業の採用コンサルティング会社を立ち上げ、採用人事支援なども行う。リクルートの同期が立ち上げた株式会社STORYの法人化に伴い、取締役に就任。大学生・第二新卒層のキャリア支援をおこなうSTORY CAREER事業部の責任者を兼任。毎年数百名の大学生・社会人のキャリア支援を行っている。

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