早期抜擢のポイントは”盗むこと”──自身の成長と次世代の育成を見据えて
クレスコのWebアプリケーション保守チーム・リーダーとして活躍する村井 隆博。一人ひとりのチームメンバーのことを考えながら、組織最適を見つめる広い視野と、「自分の成長は当然」という探求心で、前向きに物事に取り組んでいます。そんな村井の原動力となっている出来事や、仕事に対するスタンスとは?【talentbookで読む】
新しい物好きの顧客と、頼りになるメンバーに囲まれた環境
2015年にクレスコに新卒入社した村井 隆博。2021年6月現在はチームリーダーとして、人材派遣業界向けのWebアプリケーションの保守を担当しています。
保守チームのメンバーは10名程度ですが、そのお客様に関連するチームは他にも複数あり、全体では100名以上の規模になります。
村井「私のいる保守チームでは、お客様との会話を通じて、要望をヒアリングし、既存システムへ要望に見合う機能を追加していくのがミッションです。ただ、私は今のお客様を担当して4年目で、お客様のシステムについては詳しい方なので、他のチームのフォローをすることもあります」
チームによっては、AIを用いて、登録している派遣スタッフのスキルをスコア化し、求人企業の求めるスキルとどれくらいマッチしているかを示すことで、求人企業への派遣スタッフの提案を効率化させるなど、先端技術を用いた開発を行っているチームもあります。
村井「『今あるシステムをそのまま使っていきたい』という、安定性を重視するお客様もいます。もちろんそれも1つのやり方だと思います。ただ、今のお客様は、新しいことに取り組むことが好きなお客様です。エンジニアの立場からすると、『新しい技術を知りたい』という欲があるので、業務の中でそれに取り組める環境はすごく魅力的だと思います」
村井自身が初めてリーダーという立場になったのは2017年で、早い段階での登用でした。しかし、肩書きを気にすることはほぼないと言います。
村井 「リーダーという立場上、メンバーにお願いすることはありますが、どちらが上とかではなく、メンバーとの関係は対等です。年齢もそこまで意識するものではないかと。年上のメンバーは経験が豊富なので頼りになりますし、私自身、教えて欲しいことがあるときは積極的に聞いています。年上のメンバーがいる方がむしろ嬉しいですね」
ベテランメンバーとの出会いと”盗み”が、成長への原動力に
中学生の時にITを”おもしろそう”と感じて、高校や大学では情報系の学科で学んだ村井。就職においてもIT系に絞って活動し、合同企業説明会でクレスコを知りました。
村井 「クレスコに入社を決めたのは、事業が幅広い点に惹かれたからです。業務で直接関わることができるのは限られた分野だと思いますが、情報としては社内に蓄積されていて、発信もされているので、視野が広がると思いました。また、選考中に出会った先輩社員もそうでしたが、面接官が話しやすく、良い雰囲気で面接をしてもらえたことも印象的でした」
入社後の配属先は自身の希望通り、アプリケーションの開発部門となり、損保系のWebアプリケーション開発を担当しました。この案件は特に印象に残っている、と村井は語ります。
村井 「”強いメンバー”と一緒に仕事ができたことが良かったですね。会社の中でもトップクラスの技術力を持つエンジニアや、お客様・チームメンバー・会社上位層との関係構築や調整が上手なPM、開発が好きで、自分も積極的に開発に関わるリーダーなど、一人ひとりがとても特徴的、魅力的で、”いいなぁ”と思ったんです」
その案件での顧客が、細部にまでこだわりを持っていたことも、成長につながったと振り返ります。
村井 「この案件では、上流工程から下流工程まで担当することができましたが、どの工程でも、お客様に合わせて、自分なりに細かく確認しながら業務を進めていたんです。そうしたら『村井に担当してもらうと品質が上がる』と先輩に声をかけられて。お客様からも『村井さんがそう言ってくれるなら大丈夫ですね』と言っていただけたことがありました。嬉しかったですね」
新人としては異例の高い評価を内外からもらっていた村井ですが、その源は”盗むこと”だと言います。
村井 「私は言われたことを覚えていくというより、勝手に見て盗むタイプです。もちろん教わって学んだこともありましたが、技術力の高い人が書いたプログラムを読んでみたり、折衝のうまい人のお客様との接し方をよく観察するなど、先輩の仕事ぶりを見て、自分自身が”いいな”、と思ったものを取り込んでいくスタンスです。なので、さまざまな強みを持つメンバーに囲まれていたのは運が良かったと思います」
自分の成長は当然。教えるために勉強する方が、モチベーションが上がる
損保系のWebアプリケーション開発案件が終了し、次に村井が担当したのは、現在も所属する人材派遣系のWebアプリケーション開発案件でした。損保系の案件で一緒だったPMが先に参画しており、指名されてアサインされたと言います。
この案件は、札幌事業所の部署も含めて、10以上の部署のメンバーが関わっています。関わる人数や部署が多くなると、とりまとめなどは難しくなります。しかし、村井はそうした事態を前向きに捉えています。
村井 「さまざまな部署の人と一緒に仕事ができるのは、私にとってはとても嬉しいことです。部署ごとに得意な技術や、文化も少しずつ違って、いろいろな発見ができる。入社を決めたときに感じていたクレスコの魅力そのものですね」
そうはいっても、多くの部署のメンバーが関わる案件。円滑に進めていくために、村井が意識していることがあります。
村井 「言葉の選び方には特に気をつけています。自分にとっては”標準語”であっても、お客様や、アプリケーションではなく、インフラ周りを担当しているメンバーにとっては、伝わらない単語もありますし、自分はすんなり覚えられたことでも、みんながそうとは限りません。
相手が『何がわからないのか』をしっかり理解した上で、自分の理解が完璧ではないと気づいた場合は、自分で再度調べたり勉強し直したりして、正しい知識を伝えようと意識しています。それが私にとってもすごくいい機会だと思っているんです。
自分の成長は当たり前と考えているので、自分のための勉強よりも、誰かに教えるために勉強をする方が、モチベーションが上がるんです。自分も組織も成長するために、様々なスキルのレベルを上げていかないといけないな、と思っています」
「何が求められているのか」──組織の視点で成長を見据える
メンバーを成長させることがやる気につながるという村井。実際に、一度に4名の新人のフォローを行った時期もあるなど、多くのメンバーの育成に携わってきました。時には長期的な視点で、上司に調整を掛け合うこともあると言います。
村井 「未経験のメンバーが新しく参画したとしても、必ずしも基礎的なところから、段階的に業務のレベルを上げていけるわけではありません。その場合、メンバーとしては基礎を勉強する時間が欲しいけれど、参画したばかりで言い出しにくい…と思うでしょうから、私からPMに、担当部分を減らして勉強時間を確保できないかと相談することもあります。
また、チームとしては『このままこのチームにいてほしい』というメンバーでも、『長期で参画しているから、別のチームを経験した方が良いのでは』とか、『メンバーのやりたいことを考えると、他のチームに行った方がその人のためになるのでは』と話したこともありました」
村井自身も、今はチームの枠を超えた行動がより増えたと言います。
村井 「幅広く自分の知識を広げようと考えて行動しています。他のチームの状況も見るようにしていますし、日頃からアンテナを張るようにしています」
チームを超えた視点で考え、行動している村井。その意識はどこから出てくるのでしょうか。
村井 「『自分が求められていることは何か』を考え、それをとにかく精一杯やっています。チームやお客様から求められていることだけではなく、『クレスコという組織にいる自分』という、組織の中の一員として何に取り組むべきかを考えるなど、俯瞰的な、広い視野を持つように意識しています。
もちろん、チームとしてはリーダーを期待されていると思うので、今までは技術的なインプットが多かったですが、最近はマネジメント系の本を読んで学習しています」
様々な視点で、いろんなメンバーを見てきた村井。そんな村井は、クレスコに合う人物像についてこう語ります。
村井 「クレスコのようなIT企業に入社するなら、ITの知識を一つひとつ着実に身につけていくことが大切です。入社後もずっと勉強が続きますが、それを続けるためには、楽しみながら頑張れる人が向いていると思います」
クレスコには年齢を問わず、能力を発揮できる環境がある。そんな環境にも後押しされて、村井は今後もチームと組織を見つめて、成長を続けていくでしょう。
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