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“わたしらしさ”を起点に築いたリーダーシップ ──チームと共に成長する軌跡

派遣からキャリアをスタートさせた井上 真紀子。現在は株式会社グロービスの正社員として、研修のバックエンド業務を担うチームのリーダーを務めています。型にはまらず積極的な姿勢で常に自身をアップデートしてきた井上。その軸には、自分らしさへのこだわりと、仲間がより良く生きることを願う温かな想いがありました。【talentbookで読む】

私たちの進化が組織成長の要──バックエンドから組織を強くする

株式会社グロービス(以下、グロービス)の法人部門は、企業の人・組織の課題解決のパートナーとして、主に研修を提供しているセクションです。

クライアントである企業から案件を獲得してくるのは、コンサルタントメンバー。井上が所属するPMO(プロジェクト・マネジメント・オフィス)は、案件獲得後に円滑に研修を運営すべく、オペレーションや業務改善を一手に担うチームです。

井上 「各自が担当案件の運営責任を持ち、いつまでに何をやるのかを、担当コンサルタントと擦り合わせながら、各研修の全体計画を組み立て、実行・進捗管理が主な業務です。

社内外の多くの関係者とコミュニケーションをとるため、調整力やマルチタスク能力を身につけることができます。また、担当案件の中で、組織的に標準化や改善したほうがよいものは、各自が積極的に声を上げ、チーム全体としての生産性向上にも努めています」

現在、チームメンバーは30名ほど。

前職は事務職や営業職だったり、経歴や年齢、そしてライフスタイルも様々です。

井上 「バックグラウンドは多様ですが、全員が『誰かの役に立ちたい』という強い想いを持っているところは共通していますし、わたし自身も大切にしたい価値観の一つです。

この『役に立ちたい』という貢献意欲は、PMOだけでなく、グロービスという組織全体にも浸透しています。みんなが、お客様や一緒に働くチームメンバーの役に立てるにはどうしたらいいか考えながら仕事をしています。

仕事でプロフェッショナルである前提に、人としてとても温かく、魅力的な方が多い組織だと思いますね」

そんな井上が、今「役に立ちたい」と思う一番の相手は、チームメンバー。彼女はリーダーとして、メンバーそれぞれの飛躍を心から願い、同時に責任も負っています。

井上 「PMOチームでは、『私たちの進化が組織の成長を加速させる』というビジョンを掲げています。個々が進化することで、チームとして担える業務や機能を広げ、組織の成長を加速させたいという想いを込めました。そのために私自身は、メンバーが成長していけるように、リーダーとして、一人一人をどう後押しできるか、考えています」

成長の道は自分で切り開く──派遣社員からチームリーダーへの躍進

井上は、2007年に派遣社員としてグロービスにジョイン。その後、契約社員を経て正社員となり、2015年にはチームリーダーを務めるまでに成長を遂げました。

井上 「派遣社員として派遣先を決めるときは、仕事内容よりも自分に合う環境かどうか、を重視していました。採用面談は緊張するものですが、グロービスのときはあまり固くならず、ありのままを語れた印象があって。ここなら自分らしく成長していけるかもしれないと思い、選択しました」

最初に任されたのは、コンサルタントのサポート役。

井上 「現在のPMOチームの前身でもあるのですが、当初のチームの役割は、与えられた仕事をこなすことでした。それはそれで大切なのですが、業務に慣れてくると、少し物足りなさを感じるようになり、自分から仕事をとりにいくようになりました。スケジュールを立てて講師と直接調整したり、レポートのためにデータを分析・集計したり……。本来は担当外の仕事も任せてもらい、業務範囲が広がっていくことが、当時はとても楽しかったですね」

その過程で特に鍛えられたのは、思考力。考えることの楽しさと語ります。

井上 「ある案件で、かなりの量の教材や資料を英語に翻訳する必要があり、スケジュールを組んだのですが、『なぜこのスケジュールにしたのか、理由とセットで教えて』と言われたことがありました。それまでの『言われたことをこなす』というところから、自分の行動や考えに対して、『なぜやるのか』『なぜこうしたのか』と、目的や理由を常に意識するようになりました。すると、考えが足りないことに気づきもっといい案を出せたり、自信を持って提案できたりと、サポートの幅も広がることを実感したんです。

自分のことだけでなく、仕事で関わる仲間同士が、お互いの成長を想いながら接しているため、自然と成長できる環境が、昔からありますね」

一方で、こうして井上がチームの役割を超えた働きをすることに、当時のチームメンバーと摩擦も生じたと言います。

井上 「同じチーム内でも、働き方に関する考え方は様々で、正直疎ましく思う方もいましたし、自分自身がチームの規律を乱しているのかな、と悩んだこともあります。ただ、グロービスには、成長したいという気持ちを大切にする文化があります。チームの既存の型に捉われず、自分の可能性を自分で創っていくことを尊重してくれた組織には、感謝しています」

誰かの役に立ちながら成長できる喜びを軸に、自分が出来ることを一つひとつ増やし、スキルを磨いていった井上。その点が評価され、契約社員、正社員へとステップアップを果たします。

そして2015年、「チームリーダーをやってほしい」という打診を受けます。

井上 「このときはすごく悩みました。ちょうどプレイヤーとしてプロジェクトマネージャーのスキルを極めていこうと思っていたので、自分が目指す姿と、期待されている役割にギャップがある状態だったんです。でも、期待していただいたからには応えたいし、新しい発見もあるかもしれないと思い、承諾しました」

しかし、いざリーダーを引き受けると、今度は「自分が思い描く、リーダーとしてのあるべき姿」と、自分の能力や趣向との乖離に悩むようになりました。

井上 「自分はリーダーに向いていないんじゃないか――。そう思わない日はありませんでした。でも、はじめはできなくて当たり前。だからこそ、書籍やスクール受講を通し、リーダーシップについて学び進めたんですが、どこかしっくりこないモヤモヤが消えなかったんです」

着任してしばらくは、自問する苦しい期間が続きました。

井上 「そんなある日、ふとメンバーが声をかけてくれたんです。『“私たちの”チームなんだから、まきさん一人で抱え込まず、一緒に考えましょう』と言ってくれて、ハッとしました。私は無意識に”自分の”チームだと考えて、発生する問題は全て自分が解決しないといけない、と1人で抱えすぎていたんだと……。けれど、チームを見渡せば、頼りになるメンバーはたくさんいます。リーダーが常に前を歩いていなくてもいい。“私たちの”チームを全員でよくするために、メンバーの声に耳を傾け、歩調を合わせ前進していくことを意識するようになりました」

自立しながらも拠り所となるチームに──想いを込めた5つのクレド

チームはリーダーだけがつくるものではなく、みんなで創るもの――

そう気付けた井上は、メンバー同士が補完し合う、一体感のあるチームを目指しました。

井上 「チャレンジングなことも、みんなで乗り越えていけるチームの一体感を醸成するために、まずはチームクレドを作ることにしたんです。これも私1人でなく、みんなでアイデアを出し合って考えました」

それから数年の間にブラッシュアップされ完成したのが、「①Flat:年次に関係なくフラットに意見が言い合え、②Lead:全員リーダーシップで課題解決し、③Assertive:自分も相手も大事にしたコミュニケーションを心がけ、④Synergy:お互いに補完し合い(支え合い)、⑤Home:ホッとする拠り所となる」という5項目。

井上 「私が特に大事にしているのが、『⑤Home:ホッとする拠り所となる』ことです。

私たちはひとつのチームでありながらも、個々に担当案件を持ち、実際はコンサルと協力して仕事をしているため、それぞれの仕事の状況は、意識しないと把握することができません。だからこそ、業務の中での苦労や悩みがあっても、チームに帰ってメンバーと話すことで心が休まる、そして健全な問題解決へとつなげる……そんなチームでありたいと思っています」

また、メンバーには常に、自分の「やりたいこと」を通じてチャレンジしてほしいと考えている井上。それは、かつて井上自身が「出来ることを増やしたい」という想いを起点に成長できた、という経験に基づいています。

井上 「定期的に、メンバー全員と1on1をしています。そこで、それぞれの『やりたいこと』を聞くと、『今よりもっと業務を良くしたい』『誰かの役に立ちたい』という前向きな想いにたくさん触れることができます。それに対して基本的にNGを出すことはないし、実現するために私は、できる限りその環境を用意できるよう努めたいと思っています。

1on1の時間がメンバーにとって、一歩踏む出す場になるよう、些細なことですが、笑顔で丁寧に耳を傾け、誠心誠意向き合っていますし、日々の業務を通じてメンバーの魅力をキャッチし、それをどう活かせるかを考えています」

“わたしらしさ”を大切に、キャリアを広げていく

リーダー着任から悩みながらも、徐々に井上が自分らしいリーダーシップを発揮することとなった転機の一つに、グロービスが主催する「地方創生プロジェクトを通じた人材育成プログラム」への参加があります。

井上 「地方創生プロジェクトは、地方創生をテーマに、複数社から集まったリーダー人材の能力開発と成果創出双方を目的とした約半年間のプロジェクトです。上長から声をかけてもらい参加したものの、社外の方とプロジェクトを組む体験は初めてでしたし、わたしは先導するタイプのリーダーではないので、果たして価値貢献できるのか……不安が大きかったですね。」

あるときプロジェクトの中で、各自の価値観やリーダーシップスタイルについて対話する機会がありました。

井上 「成果と関係構築を2軸にリーダーはタイプが分かれますが、わたしは関係構築を強みとする一方で、成果(パフォーマンス)に対する軸が強くありません。今思えば、自分がリーダーであることの不安や迷いの根源は、ここにあったのかもしれません。“成果(パフォーマンス)軸が低い=リーダーに向いていない”という固定観念があったんです。どうしても、出来ないことに意識が行きがちで、それを自分で責めてしまっていました。

でも、他社の方からのフィードバックや、参加を促してくれた上長との対話を通じて、『そうではない、リーダーには、チームの関係構築力も同じくらい重要で、出来ないことでなく、強みを起点に“わたしらしさ”を活かすことの大切さ』に気づかされたんです。自分が強みとして持っているものをベースにリーダーシップを発揮しつつ、苦手を補強し、時にチームにも助けてもらう。それが自分らしいリーダーシップの在り方だと自覚し、自分で認めてあげる経験になりました」

リーダーとしてチーム自体の在り方を進化させてきた井上。

現在は、激変するビジネスや組織の規模化に伴う新たな課題に対しても、メンバーの声をしっかり聞き、目線を合わせながら前進しています。

井上 「私自身、グロービスでたくさんのことに挑戦させてもらったことで、キャリアの選択肢が広がる体験をしてきました。だからこそ、チームメンバーにも、いろいろな経験を積んで可能性を広げてほしい。そして願わくば、それぞれの『らしさ』や『やりたい』という想いを起点に広げていけるよう、一緒に考えていきたいと思っています。

その積み重ねを通して、社内外から頼りにされる存在になってほしいと願っていますし、ひいてはグロービスに限らず、どんな場所でも活躍できる存在になれると信じています。

メンバーの皆さんを支援できるように、私自身ももっと能力を高めていきたいですね」

今年度は、井上自身も社内研修の講師にチャレンジし、メンバーの成長に力強くコミットしています。

全員が自分らしいリーダーシップを持って活躍しながらも、ホッとできる温かい雰囲気も持つ──

そんな理想のチームを目指して、井上はこれからも躍進を続けます。

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