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与えられる側から与える側に。最速で昇進した若手マネージャーが大切にするもの

2018年に入社し、圧倒的な成長スピードでマネージャーにまで昇格した原子内 光史。その功績が評価され、社長賞まで受賞しましたが「入社してから今まで、周囲の人から多くのものを与えてもらった」と感謝し、謙虚な姿勢を忘れません。彼が「与えてもらったもの」、今後「与えていきたいもの」とはなにかを語ります。【talentbookで読む】

「人」と関わりを大事にしたい。ダブルワークで始めたREGAINのCS職

学生時代は、全国チェーンのピザ店でのアルバイトに熱中していたという原子内。単にお金を稼ぐだけではなく、大きな目標が彼を突き動かしていました。

原子内 「どれだけ早くピザを作って提供できるかを競う大会があり、八戸に住んでいた高校3年のとき、店長の推薦で出場しました。結果は振るわず、どうにかその大会の雪辱を晴らしたいという一心で、小樽の専門学校に進学してからも同じチェーン店で働き続けました」

残念ながら大会のリベンジは叶わなかったものの、アルバイトを通じて多くのものを得た原子内。人に恵まれ、とくに小樽で働いていたときの店長からは、多大な影響を受けました。

原子内 「現場で困っていることがあれば、自分の仕事を後回しにして、すぐに助けてくれる人だったのです。ご自身もとても忙しく働いているのに、従業員を気にかけて声をかけてくれたり、休憩時に他愛ない会話でコミュニケーションをとってくれたり。距離感が近く、頼りになる存在でした。

ある日、一人の従業員が消火器を倒してしまい、食材や機材、その日の営業自体にも支障が出るという事件がありました。そのとき、出勤者だけではなく、在籍している従業員のほとんどが掃除を手伝いにきてくれたのです。全員で乗り切るという雰囲気がその場で作られたのは、店長のマネジメント能力の高さの表れで、働く上で『人』が大事ということをとても実感した出来事でした」

専門学校では無線通信を学び、卒業後は東京の会社で衛星通信機器の点検保守を担当。しかし結果として、八戸のピザ店へと戻ることとなります。

原子内 「モニターを見て、通信異常の確認・対応をする仕事でしたが、残念ながらモチベーションを見出せませんでした。資格が活かせて、給与待遇が良いという理由で選んだ結果、仕事内容にやりがいを感じることができず、地元に戻る選択をしました」

次の仕事は、内容はもちろん、ピザ店で働いて感じた「一緒に働く人」にもこだわって選ぶべきではないか──原子内はそう考えながら就職活動を実施。そこでREGAINと出会い、ピザ店とのダブルワークで働きはじめました。

原子内 「八戸でパソコンを使い、かつ人と関われるという仕事に惹かれて入社しました。最初は17時までREGAINで働き、夜はピザ店で働くという掛け持ちでスタートしたのです」

人のために頑張り、頼ってもらいたい。管理職こそ自分の進むべき道

▲上司や先輩に恩返しをするように、部下たちを支える原子内

REGAIN入社後は、クライアントに代わってエンドユーザーからの問い合わせをチャットで対応する、というカスタマー サポート業務(以下、CS業務)のオペレーターを担当。すぐに頭角を現した原子内は、マネジメント層であるアシスタントディレクター(以下、AD)になるべく手を挙げました。

原子内 「実際に仕事に取り組んでみると、チャットという仕事が自分に合っていると感じました。転機となったのは半年が経過したころ。立候補式でADの募集があったのです。当時の上司に推薦され、私も仕事自体がとても好きだったので、立候補してみたいという気持ちになりました」

ただ、ADになるとダブルワークを続けることができないため、すぐには決めることができなかったと振り返ります。仕事を1本化することにした決め手は、REGAINで働く「人」でした。

原子内 「業務内容も大事ですが、私の場合、学生時代からそうであったように、仕事のやりがいやモチベーションは『人』です。オペレーター時代のアシスタントディレクター、上司、さらに上層部の方々。この人たちと一緒に仕事をしていきたい、そんな自分の気持ちに気づいた瞬間でした」

ADとしてのキャリアをスタートした原子内は、早々に大きな業務改革を経験します。八戸拠点のCS業務の内容が大幅に変更になったため、原子内はもちろん、部下たちにも不安や混乱が生じました。

原子内 「今までチャット2割、電話8割で対応していたCS業務を、すべてチャットで対応することになり、ツールやチャットのシステムなども一変しました。その新しい業務に、立ち上げメンバーとしてアサインしてもらったのですが、私も何もわからないし、それ以上に私の指示を待つオペレーターたちはもっとわからないという状況。まずは私がしっかりと理解しなければという気持ちで勉強したり、マニュアルを作ったりしました。業務上でわからないことがあって手が止まるのは、オペレーターにとってストレスですし、上に聞いてもわからないのはもっとストレスになります。それらを取り除いてあげたい、という想いもありましたね」

この経験を通して、自分はオペレーターよりもADなどの管理者の方が向いていると気づいた、という原子内。自分が向かうべき道筋が見えてきたと語ります。

原子内 「オペレーターは頑張ったら頑張った分だけ成果は上がるけれど、自分が対応する業務範囲が決まっています。私は人のために頑張りたいという想いが強く、管理者になって人に頼ってもらう、困っている人がいたら力になるという方が、自分がやりたいことというか向いているのだと気づけたのです」

シニアディレクター昇進、社長賞受賞……栄光のなかでも感謝を忘れない

▲背中を追い続けた、恩師とともに

ADとして、周りの人を助けながら成果を上げていくことにやりがいを覚えた原子内。2019年には、ADのひとつ上の管理者であるシニアディレクター(以下、SD)を任されました。

原子内 「きっかけは、クライアントからCS業務の対応範囲拡大を依頼されたことでした。当時は当社と他社の2社で業務を代行していたのですが、他社よりも大きな成果を出したことが認められ、当社に一括で依頼していただいた形です。しかし、八戸拠点ではブースのキャパシティの問題で人員増加が難しく、宮崎拠点に業務を移管することに。そのときに私が『行きます』と伝え、新チームを立ち上げました。それと同時に、SDというポジションも任せてもらったのです」

入社から1年2ヵ月でのSD昇進は、社内最速記録。さらに同年、宮崎拠点の垂直立ち上げによる業務拡大が評価され、社長賞を受賞しました。八戸拠点のメンバーからも「おめでとう」と祝福の声が集まったといいます。

原子内 「受賞時はただただ、ありがたい気持ちでした。私一人では達成できなかったことが数多くあり、人に教わって助けられてきていたので。嬉しいという気持ちよりも、どちらかというと、私を支えてくれた人、サポートしてくれた人に対しての感謝の気持ちでいっぱいでした」

順風満帆に成長を遂げている原子内。入社後、最初の上司だった泉山優太から学んだ姿勢が結果につながっています。

原子内 「一言でいうと、全く怒らない人だったんです。仏のような。たとえば、私が失敗しても一番に励ましから入り、なぜミスをしたのかを一緒に振り返り、次からの対策を考えてくれました。従業員の気持ちを考えて接してくれた人だったので、見習いたいと思っています。私も部下と接するときは、彼らの気持ちを一番に考えることを意識しています。まだまだ自分は未熟ですが、今後は会社の行動指針である『Give(与える)』を意識していきたいと思っています。私がこれまでたくさんのことを与えてもらったように、今後は人に与える側になっていきたいのです」

会社でも一目置かれる存在となった今、自分を育ててくれた人へ感謝しながら、次のステップへと目を向けています。

原子内 「もともと私は社会人経験が少なく、管理職もほぼ未経験で入社し、真っ白な状態でした。今の私は、ゼロから上司や先輩に育てられてできています。REGAINに入社してから、仕事に対する考え方、従業員との接し方、スキルなど数えきれない多くのものを与えてもらいました。 とくに部下との接し方、人との接し方は、私のマネジメントの方向性に最も影響していますね。部下の心理的安全性を高めながら、成長できる機会を与えられるような人を目指しています」

業績を上げ、「人」だけでなく「部署」を守るのがマネージャーの役割

2021年現在、マネージャーに昇格した原子内は、新たな部署で、信頼関係を築いています。

原子内 「まだまだ現場も知らない状態なので、既存メンバーが私の発言一つでストレスを感じてしまう可能性もあるかと思うのです。なので、既存メンバーの意見を吸い上げ、尊重し、コミュニケーション量を多くとることを意識しています。ただ大事な責任判断は、私が負うべきところ。その点で、部下にストレスをかけないようにしています」

新しい挑戦の毎日。マネージャーとは何か、ディレクターとの違いを感じながらも理想に近づけるよう奮闘しています。

原子内 「ディレクターのときは、人を守り、チームのメンバーのために働くという想いが強かったです。個々のメンバーから相談が上がってきたら面談を行い、会話を通じてストレスを取り除いていく。その人にとって、良い方向へと進めてあげるよう努力していました。しかし、マネージャーは『部署を守ること』が、『人を守ること』につながります。どれだけストレスをなくしたとしても、本人たちが取り組む仕事や案件がなければ、働くことはできません。

売上や利益といった業績面を私が整え、従業員の雇用を守ること。これがディレクターにはなかった、マネージャーに課せられる役割です」

業績を上げるのはマネージャーの仕事。ですが「人」を疎かにはしない、それが原子内の信念です。

SD時代、周囲から「常に前向きで的確な指示をくれる」「どんな質問にも、理解できるまで寄り添ってくれる最高の上司」と評価された嬉しさを忘れず、理想のマネージャー像を目指します。

原子内 「会社に対して売上や利益を出しつつ、人のマネジメントに関しては、今までのディレクター時代と温度感や深さは変えずに接したいです。バランスを取るのが難しいのですが」

努力を積み重ね、現職まで驚くほどの早さで昇進し続けた原子内。

スキルの高さだけでなく、人を大切にする謙虚な姿勢も、彼が周りを惹きつける特別な能力です。

今まで「与えてくれた」上司・先輩に恩返しをするように、自分が「与える」側となって部下たちを支えていきます。

REGAIN株式会社

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