お客様と店舗の声を吸収し、商品を見出す。経験して実感したバイヤーの醍醐味 | キャリコネニュース - Page 2
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お客様と店舗の声を吸収し、商品を見出す。経験して実感したバイヤーの醍醐味

エコスで食品担当バイヤーを務める川野邊 恵。70を超える店舗の食品部門を3人で担当するという環境の中、ベテランバイヤーに囲まれながら商品の仕入れ、売場との連携、お取引先様との交渉などの業務にあたっています。バイヤーという仕事の実情や求められる特性について、川野邊が語ります。【talentbookで読む】

仕入れ、売場計画、商品開発・開拓。ニーズを踏まえて商品を送り出す

私はグロサリー部門のバイヤーとして、商品の仕入れ、店舗の売場計画づくり、自社オリジナルブランド商品の開発などを担当しています。

グロサリー部門は担当範囲が広く、売場の中では半分以上を占めています。私が担当する常温保存できる食品などについては、他に3人のバイヤーがおり、それぞれ5~6程度のカテゴリーを担当。中でも私は、主にコーヒーや紅茶といった嗜好品や、缶詰、シリアルなどを受け持っています。

お取引先様との商談は本部で行いますが、店舗巡回している時間の方が長いかもしれません。巡回時には自分の目で担当商品の売場を確かめ、店舗の担当者と売場計画や困っていることについて話します。ここで「どういう商品を出すべきか」「どういう商品があればお客様が買ってくださるか」といったフィードバックを持ち帰ることも少なくありません。売場の現状を聞くことでより良い改善策を打てるため、店舗担当者とのコミュニケーションがとても重要なのです。

商品の仕入れや売場の計画は、店舗からの声に加えて、そのときの流行や季節ごとの催事に合わせてバイヤー間で協議して立てていきます。計画の説明は部門別の会議で実施。各店舗の代表者が毎月集まり、販売計画やその時期の注意点などを説明しています。

計画を立てていても、ときには予想を超えて売上が伸びることもあります。たとえば、新型コロナウイルス感染症が流行した影響でコーヒーなどの嗜好品は内食需要が増え、売上が伸びました。他にも、自宅にいる時間を活用し、今まで使用したことのない食材・調味料を使ってこだわったお料理をするお客様が増えたため、これまで売れていなかった商品が、在庫がなくなるほど売れるという現象も起きたほどです。

バイヤーの仕事の醍醐味は、やはり自分で商品を開拓する楽しさだと感じています。店舗勤務のときには「今SNSでこれが流行っているけれど、仕入れられるかな」という発想を抱くことはありませんでした。でも、バイヤーになってからは、日常生活の中でテレビやメディアでよく目にする商品を実際に仕入れることもあります。先の例のように予想通りにいかないこともありますが、計画が上手く進めば達成感はひとしおです。今は、売れる商品を掘りだすための情報収集が日課となっていますね。

環境活動に熱心なエコスの姿勢に共感し入社。店舗での経験がいまに活きる

今でこそバイヤーとして仕事をしていますが、実は、就職活動の際は「お客様と接する職業に就きたい」という思いがありました。

その思いを実現できる企業を探す中で、選考を受けることにしたのがエコスです。エコスは自分が住んでいる地域に店舗があり、よく利用していました。また、「エコス」という名前にもあるように、エコ活動に取り組んでいる企業だという印象が強く、興味があったのです。

エコスへの入社の決め手になったのも、このエコ活動──今でいうSDGs活動を推進している企業である点に魅力を感じたからです。お客様と接することもさることながら、世の中のためになる企業活動をしている会社で働きたい。そう強く感じて、入社をしました。

2010年に新卒で入社し、グロサリー部門担当者として3店舗で勤務。2014年から6年間はグロサリー部門チーフとして4店舗を経験しました。

総合職勤務なため、異動があります。一緒に働くメンバーについてあまり知らない店舗へ赴くこと、初めての土地で一人暮らしをすること等、知らない環境にはもちろん不安を感じました。しかしどの店舗で勤務しても、勤務上大切なのはコミュニケーションであり、やるべきことにも変わりはないため、心配になるのは最初だけでした。

一方で、馴染みが深く良く知っている北関東エリア、私の出身地である茨城で勤務した際は、自分の知識や強みを活かせた経験もあります。

たとえば、北関東エリアのお客様は年配の方が多く、昔からある乾物など定番の商品が売れる傾向があります。バイヤーは東京エリア出身者が多い中で、こうした北関東エリアの売れ筋傾向を知っているのは、私自身の強み。バイヤーになった今でもその強みを活かしながら、「この商品はどこの店舗で売れる」といったことを考えながら仕入れをするのがとても楽しいですね。

現場を回り、売場の実情を知る。店舗との連携が売上アップのカギ

2020年からはグロサリー部の食品担当バイヤーになりました。店舗勤務のときは自分の担当部門を手掛けるのみでしたが、バイヤーは売上や荒利益、そして予算と会社全体の数字を考えなくてはいけない立場なため、正直なところ、プレッシャーもあります。

最近では、価格改定により原価が値上がりするケースが増えており、メーカーさんとの原価交渉が必要になる場面も増えてきました。バイヤーになって初めて、原価を調整するのにも大変な作業があることを実感しています。しかし、原価を少し変えるだけでも利益が改善する商品もあり、その「少し」が会社全体の利益につながるので、交渉はとても重要です。

仕入れ後の販売価格設定も、まだまだ難しさを感じることが多いですね。販売価格設定の仕方や商品の仕入れのやり方など、今でもベテランの先輩や上司に教えてもらうことが少なくありません。

実は店舗で勤務していた時、「バイヤーは商品を仕入れているだけ」だと思っていました。しかし、実際にバイヤーとして仕事をしていると、メーカーさんとの商談や売価設定の難しさをつくづく感じます。さらには、バイヤーは店舗とのコミュニケーションをしっかり行わないと仕事が回らないことも学びました。

というのも、現場で困った点があっても、些細なことまでは本部に伝わってこないこともあるのです。実際に自分たちが店舗を回って、積極的に現場担当者とコミュニケーションをとって初めて、今まで見えてこなかった売場の問題が浮かんでくることも多い。こまめに店舗を巡回し店舗の方とコミュニケーションを取ることが非常に大切なのです。

やはり店舗で販売をしてもらわないと売上は立ちませんし、お客様の意見を直接受け取るのも店舗です。店舗から吸い上げられたお客様の意見を私たち商品部に教えてもらうことで、仕入れなどにも反映でき、売上の改善につながると考えています。

そうした自身の経験からも、エコスグループで働くには、数字で物事を理解することだけでなく、「人と話すのが好き」という要素も欠かせないと考えています。バイヤーに限らず、みんながコミュニケーションを積極的にとり、情報共有をすることで、会社がさらに良い方向へ向かっていくのではないでしょうか。

オリジナル商品の開発、生活に寄り添うバイヤーとして成長を目指して

少数精鋭チームに所属して1年半になりましたが、私は、もともとバイヤーの職種を志望していたわけではありません。

しかし、実際にバイヤーの仕事をしてみると、仕入れや商談だけでなく、店舗関係者とコミュニケーションをとってお客様の声を吸い上げ、会社全体の数字を伸ばしていくという仕事のダイナミックさに魅力を感じています。

たとえば、私も携わっているエコスグループのオリジナル商品「ナチュライブ」も、会社の成長を見据えて強化していく分野です。お客様からの意見を吸い上げ、流行っているアイテムなどの情報を収集し、商品開発を行っています。

こうした仕事におもしろさを感じながらも、バイヤーとして自分でもっと勉強していかなければならないことが非常に多くあると痛感する日々です。今はまだ先輩社員に助けていただいている部分も多いため、さまざまな仕事が自分一人でもできるよう、精一杯業務に邁進していきたいですね。

ベテランの方々は、商品名を聞けば原価も売価も瞬時に出てくるほど把握しており、自身の担当する部門だけでなく、会社全体の数字をしっかり見据えて仕事をしているので、本当に尊敬しています。そんな姿を目指して、数字で考える面を強化したり、流行をキャッチしたりすることも、今後のためにとても重要な課題です。

お客様の声や数字を意識しながら、上司と相談をし、自分で仕入れた商品が売れたときはやはり嬉しいですし達成感は格別。 バイヤーとしてのおもしろさ、そして生活に密接に関わる食品部門ならではのおもしろさがあり、これからも幅広く知識を身につけ、成長して行きたいと思います。

株式会社エコス

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