未経験から転身した外資系ビジネスコンサルタントが語る、不確実な時代に立ち向かうスキルセットとは | キャリコネニュース
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未経験から転身した外資系ビジネスコンサルタントが語る、不確実な時代に立ち向かうスキルセットとは

▲小紫 雄生(こむらさき ゆうき)/アドバイザリー マネジャー

「個」の成長力をいかに高めるかが重要な時代。どの業界でどの企業に身をおくべきかのキャリア選択は、非常に重要です。アバナード株式会社のアドバイザリー部門で得られるスキルセットについて、日系の事業会社から転職し、ビジネスコンサルティング未経験ながら着実にステップアップしているふたりに話を聞きました。【talentbookで読む】

あらゆる業界のお客様に価値提供し続けるために不可欠な「仮説力」

ビジネスコンサルティングを提供するアドバイザリー部門で、ビジネスコンサルタントとして活動する小紫 雄生と高野 順也。それぞれ別の業界から未経験で入社し、今日にいたるまでどのようなスキルを磨いてきたのでしょうか。

2018年1月にアバナードに入社した後、新規事業立ち上げやDX構想策定など、さまざまなプロジェクトを経験。2020年12月からマネジャーを務めている小紫は、自身の経験をこう振り返ります。

小紫 「アバナードのアドバイザリー部門は、お客様が抱えるさまざまな経営課題に対して、業務改革や新規事業の企画・立案、さらには新たなマーケットやビジネスの創出まで、あらゆる領域での課題解決をサポートしています。そうした仕事を遂行するために求められる能力は多岐にわたりますが、その中で最も重要なスキルのひとつが『仮説力』です。

『仮説力』は私自身がプロジェクトを通して鍛えられてきたと認識していると同時に、新たに入社するメンバーにも意識的に伝えています」

アバナードのアドバイザリー部門が担当する業界や領域に限りはありません。だからこそ「仮説力」が欠かせないのだと小紫は話します。

小紫 「私は、人材業界の事業会社出身です。事業計画立案、業績管理、業務改善など、幅広い業務に従事していたので、過去の経験が現在のビジネスコンサルティングに通ずる部分はありますが、クライアントが属するさまざまな業界については、必ずしも最初から精通しているわけではありません。それでも私たちは、お客様に価値を提供していかなければならない。だからこそ『仮説力』が必要なのです。

たとえば、『この業界でビジネスの成否を分けるのは恐らくここだろう』『クライアントの業務におけるボトルネックは恐らくここだろう』と、仮説ベースで考えることで、本質的な課題解決の糸口を模索します。そして、その仮説をお客様にぶつけ、合っているかどうかの検証を繰り返しながらブラッシュアップしていくんです」

抽象的かつ不明瞭な課題を「言語化」し、歩むべき道を描く

▲高野 順也(たかの じゅんや)/アドバイザリー コンサルタント

コンサルタントとして活躍中の高野は、通信業界の事業会社出身。2020年7月に入社してからこれまで、多くの現場でお客様と向き合うことで、ビジネスコンサルタントのスキルを獲得してきたと話します。

高野 「小紫さんと同じように、私も前職では社内における業務改善やDX推進に携わってきたので、現在のビジネスコンサルタントに通ずるところはありましたが、アバナードへの入社当時は、他業界についての知見はほとんどない状態でのスタートでした。とにかく現場に出て、お客様と向き合うことで、ビジネスコンサルタントとして必要とされるスキルを身につけてきました」

アバナード入社後、ビジネス戦略立案やDX構想策定・DX推進支援などのプロジェクトを経験してきた高野もまた、「とにかく仮説を積み重ねることで前に進んできた」といいます。

高野 「お客様に喜んでもらえる仕事をする背景には、仮説の積み重ねがあり、実際にプロジェクトではひとつでも多くの仮説を生み出すことを求められます。仮説があってこそ、前に進んでいけるということをさまざまな視点から教えていただきましたし、プロジェクトを通して学んでいます」

さらに仮説力に加えて、「言語化する能力」も鍛えられてきたスキルのひとつだと話します。

高野 「お客様の中には、自社の課題感を何となく認識しているものの、それを的確に言い表せず、どうすればいいのかまではたどり着けていない状態の方も少なくありません。そうしたお客様と向き合う中で、仮説力に加えて、『言語化する能力』も鍛えられてきたスキルのひとつだと思います。

抽象的だったり不明瞭だったりする状況を、われわれが仮説を持って一つひとつ紐解いていくことで、最終的にお客様が感じていた課題感の正体は何か、これからすべきことは何かというのを明確化し、結論付けていきます」

枠にとらわれない自由な構想を生み出す、アドバイザリー部門独自の組織形態

アバナードのアドバイザリー部門が提供する「ビジネスコンサルティング」は、他のコンサルティング企業でも提供するサービス。そうした中で、アバナードと他社との違いについて、小紫は「一番の違いは、組織の形にある」と語ります。

小紫 「コンサルティング企業のビジネスコンサルティング部門は、多くの場合、マトリクス型の組織構造になっています。マトリクス型というのは、つまり、担当する業界と業務領域が決められているということです。

たとえば、製造業における工場オペレーション改善の専門家というように、基本的には該当するマトリクス内のプロジェクトにのみ取り組んでいくことになります。一方でアバナードのアドバイザリー部門は約40名の小さな組織。組織形態をマトリクスで区切ることはせず、基本的には全員が、すべての業界と領域を担当できる状態にあります」

実際に短期間で複数業界を担当してきた高野は、自身の経験をこう振り返ります。

高野 「入社してから2年弱の期間で、5つのプロジェクトに携わってきました。最初にアサインされたのは製造業の業務改善プロジェクトで、その次にアサインされたのは出版社の新規事業プロジェクトでした。短期間で複数のプロジェクトに携わることで、必然的にビジネスコンサルティング力にも磨きがかかります」

そうした組織形態だからこそお客様に喜ばれる点は何かという問いに、小紫は「総合プロデュース力」だといいます。

小紫 「たとえば昨今の潮流として、非金融系企業によるFinTech参入や、自動車業界におけるMaaSなどに代表される『モノ売りからコト売りへの転換』が加速している中で、複合的な概念を組み合わせたビジネスモデルの重要性が高まっています。

こうした状況下では、一人ひとりのコンサルタントが領域横断的な経験を有していることが、枠にとらわれない自由な構想を生み出せるという強みにつながります。私たち独自の体制による『総合プロデュース力』がお客様に喜ばれていると感じますし、今後もより一層、磨きをかけていくべき点だと思っています」

総合プロデュース力が発揮できる背景には、アバナードのITにおける圧倒的な専門性と技術力も大きいと、高野は付け加えます。

高野 「アバナードの技術力は、ビジネスコンサルティングを提供する上で大きなアドバンテージですし、一気通貫で提供できるからこそ、実現可能な提案ができる。そうした面でもお客様に貢献できていると感じます」

アドバイザリーという環境が「個」にもたらすスキルセット

▲オンラインインタビュー中の一コマ

アバナードのアドバイザリー部門で働くことの意義について、「個人のキャリアにおいて、大きな価値をもたらすはず」と高野は話します。

高野 「冒頭でお話しした仮説力などのスキルは、今後ビジネス活動をしていく上で必要不可欠なスキルです。そしてそれは、アバナードに限らず、ビジネスに共通して役立つもの。そのスキルがあれば、どんな場所でも活躍できる人材になれる、と私は考えます。

事業会社時代もそれらのスキルを磨いて実践してきたつもりですが、その質が今までとは格段に違う。何もわからないところからプロジェクトをスタートして、新しい何かを生み出すということを、数多く経験できるわけです。もちろん毎回大変ではあるのですが、そうした環境に身を置くことで得られるものは、計り知れません」

高野の言葉を受け、小紫はビジネスコンサルタントとしての想いを語ります。

小紫 「アバナードのアドバイザリー部門は、必要不可欠なビジネススキルが習得できる場であることは間違いないですし、他社と比べた場合にも、より顕著にそうしたスキルが求められる場所だと思います。その理由は、専門領域にとらわれずいろんな業界、業務領域で付加価値を出していくことを求められる環境だからです。

そうした環境下では、やはり頼れるのは自分の頭。もちろん、社内に蓄積されているノウハウは存在しますが、それらはあくまでも『過去』における『知識』でしかなく、それをそのまま当てはめられるような生易しいプロジェクトは存在しません。

一つひとつの場面で、いかに自分の頭を使って、お客様の本質的な課題解決につながる仮説を生み出すことができるか。これがコンサルタントとして大事なことだと思っています」

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