「まだ見ぬ何か」をここでは作れる。キャリアの幅を広げ、仕事を楽しむ働き方の極意
モビリティ統括部担当部長を務める北原 真樹。エンジニアとして高い技術を発揮して大手自動車部品メーカーとの請負契約の土台を固めるほか、キャリアアドバイザーとして若手向け組込育成研修を立案するなど、幅広い領域で活躍してきました。手がけてきた仕事の記憶を辿りながら、テクノプロ・デザイン社の魅力を語ります。【talentbookで読む】
5年にわたる大型案件を担当。目指すのは、“楽しみながら”取り組めるプロジェクト
私が在籍するモビリティ統括部では、自動車をはじめとする“動くもの”に関するソフト・ハードの開発を担当しています。中でも私が担当するのは、採用管理・研修の企画策定・管理。ある大手自動車部品メーカーの大規模なプロジェクトに関わり、採用部門と連携しながら人材確保に取り組んでいます。以前、同社に配属された経験があることから私に白羽の矢が立ち、2022年の1月にモビリティ統括部に着任しました。
2022年10月現在は土台づくりのフェーズ。経験豊富で高い技術を持つ候補者を中心に声をかけ、社内向けに説明会を開催した上で一人ひとりと面談しています。通常、アウトソーシングを請け負う会社では、リソースが不足する数カ月前などにお客様から依頼を受け、その都度、適任者を見つけてきて短いスパンで人材をご紹介することが一般的です。
ところが、今回は少なくとも5年は継続することが決まっている長期的なプロジェクト。いずれ育成のための環境が整えば、若いメンバーに入ってもらうことも想定しています。それを見越して、この4月に入社したばかりの新卒の方に向けた教育プログラムの構築も並行して行っているところです。
かつて、私はその大手自動車部品メーカーで設計担当者として働いていたのですが、仕事をしていてとても楽しかった記憶があります。高い水準の技術が求められるため厳しい面はもちろんありますが、楽しみながら従事できるプロジェクトであることが伝えられるよう努めています。参加を予定しているエンジニアの数は総勢150名。「この仕事をやってよかった」と皆さんに思ってもらえることを目指して取り組んでいます。
エンジニアからキャリアアドバイザーへ転身。新入社員に対する責任と想い
1997年に入社して最初に配属されたのが、大手宇宙事業関連会社。エンジニアとして人工衛星搭載機器や小惑星探査衛星機器の電源装置の設計に携わりました。初めは6人くらいの規模でしたが、最終的には40人ほどに。契約形態も派遣から請負に変わり、テクノプロ・デザイン社として関わらせてもらいました。お客様に対してだけでなく、自社に対しても自身の技術力の高さを印象づけられたと自負しています。
当時大切にしていたのは、エンジニアとしてお客様と対等にお付き合いすること。やるべきことをきちんとする代わりに、伝えるべきことは伝えさせてもらいました。また、普段から会話していれば、そうとはっきり口に出さずとも、お客様が求めていることがわかるもの。要望に応えるだけでなく、期待以上の仕事をすることも心がけていました。
大手宇宙事業関連会社で20年近く勤めた後、キャリアアドバイザー(以後、CDA)となり、新卒エンジニアのキャリアアップフォローや、若手向け組込育成研修の立案を主に担当しました。大胆な転身の背景にあったのは、若い技術者が現場で困るような場面を少しでも減らしたいという想いです。
新入社員の研修を見学させてもらったり、プロジェクトにスカウトしたりする中で、若いメンバーが独り立ちするまでにはたいへんな苦労があることを痛感していました。しっかりと向き合うことができれば、若者たちはそれだけ早く、また確実に成長します。アウトソーシングというかたちで指導・教育をお客様に任せるのではなく、テクノプロ・デザイン社として責任をもってサポートする必要を感じ、CDAとして貢献したいと思うようになりました。
CDAとしてまず取り組んだのは、新入社員のための業務の見極め。当時、新入社員の配属先を決める際、評価や選別が必ずしも系統立てて行われていなかったんです。そこで、営業担当とメンバーのあいだに立って業務の内容を精査し、配属先を決めるいわば関所のような機能を果たすようになりました。それまで培ってきたエンジニアとしての知見と経験があったからこそ担えた役割だと思っています。
CDAとしての行動指針となったのは、「新入社員たちに楽しく仕事をしてほしい」という想いです。彼ら、彼女らにとって、最初にどんな業務に就くかは、その後のキャリアを決めるとても重要な問題。初めての仕事で苦しむことがないよう、より良い仕事に就かせてあげたいと願いながら取り組んでいました。
社員を育成する立場になったことで、コミュニケーションスキルが格段に向上したと思っています。社内の研修制度を利用し、キャリアコンサルタントの資格も取得させてもらいました。人との関わり方や話し方など、そのころに学んだことはいまも大いに活きていると感じます。
CDA、エンジニアを経て採用部門に。心が赴くほうへ
CDAを1年と数カ月ほど務めたところで、大手自動車部品メーカーから声がかかり、自動車の電動化に関わるプロジェクトのコンペに設計担当者として参加することに。当初は派遣として入りましたが、同社からある程度の規模の供給力を期待されていたことから、現在にいたる請負契約の土台づくりを想定しながら取り組みました。
そのために心がけていたのが、自分の業務の範囲に線引きをしないこと。技術者としてやるべき、やりたいと思うことにはいっさい妥協しませんでした。一方、所属が違うからといって下手に出るつもりがなかったので、相手の役職に関係なく、いつも通りお客様と対等な立場から率直に意見しました。
場の雰囲気は汲み取りますが、できないことは「できない」とはっきり言いますし、コンペに参加したときも、自動車の領域で経験がある人材が求められていることを承知の上で、「自動車業界は未経験です」とはっきりとお伝えしました。単刀直入な言動に対して、お客様から冗談混じりに「おいおい、俺は客だぞ」と言われたこともありました。
大手自動車部品メーカーで2年ほど仕事をしたあと、新卒採用部部長、キャリア採用部部長に着任しました。そのまま設計担当として続けていく道も考えましたが、エンジニアとしてお客様に貢献するのではなく、会社に対して還元したいという想いが募っていたからです。
新卒採用部門の責任者として大切にしていたのは、会社に迎える新しい仲間たちに楽しく仕事をしてもらうこと。いいところもそうでないところも、会社のことを正しく知ってもらうことを第一に考えていました。
組織としてある程度の制約はありますが、社員がそれぞれやりたいことをやればいいと考えているんです。誰もやったことがないことをやらなければ、新しいものが生まれるはずはありません。メンバーが間違った方向に進んでいると思えば軌道修正しますが、「やるべきこと/やるべきでないこと」という具合に線引きすることなく、前向きな気持ちを後押しすることが上に立つ者の役割だと思っています。
おのずと人が集まるような、いい仕事がある場所を目指して
採用時、取締役から「10の種を撒いて水をやり、そのうちひとつかふたつきれいな花が咲けばそれでいい」という言葉を贈られました。私が「やりたいことやればいい」と公言できるのは、それを認めるだけの度量が会社にあるからこそ。社員の挑戦を応援する文化があることが当社の魅力だと思っています。
レールは敷かれているようで敷かれていません。種は自分で撒かないといけないし、水やりもしないといけませんが、自分でレールをつくりながら自走できる人を後押しする環境がこの会社にはあります。
人は良い仕事があるところに集まるもの。たとえば、エンジニアであれば触ったことがない技術など、ワクワクするような仕事に挑戦してみたいと考えるものです。かつての私がそうであったように、「やってみたい」と意欲を掻き立てるような仕事、フィールドを用意することが私たち年長者に課された役目だと思っています。
また、私がいい例ですが、エンジニアとしてだけでなく、これほど多様な経験ができる機会に恵まれた環境はそうないはずです。当社を辞めた後もフリーランスとしてやっていけるくらい成長できる環境があることは、新卒の方にとって魅力的に映るのではないでしょうか。
テクノプロ・デザイン社は、やりたいことがやれる会社ですし、まだ見ぬ何かを作れる会社です。もしかすると、エンジニアとして働いている方の中には、会社の枠組みを超えられずもどかしい想いをしている人もいるかもしれません。自分が成し遂げたいことを実現するため、幅広いキャリアパスを描くために、ぜひこの会社をうまく利用してほしいですね。
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