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XR領域のコンサルタントが見据える世界──グローバルな環境で社会インフラに貢献する

2013年にNTTデータへ入社した西村 洋祐。XR領域におけるコンサルティング業務に携わり、周囲を積極的にリードする姿勢は社内でも一目置かれています。国外出向も経験した西村が、これまでのキャリアとともに、NTTデータの強みを活かして価値創造できるコンサルティング業務の魅力を語ります。【talentbookで読む】

きっかけは“自動ドア”──社会インフラの構築に関わりたいとNTTデータへ

営業職や開発職を経て、2022年8月現在はテレコム・ユーティリティ事業本部モバイルビジネス事業部に所属し、コンサルティング業務を担当している西村。2013年に新卒でNTTデータへ入社し、以降は国外出向なども含めて国内外のテレコム業界をさまざまな視点で経験してきました。そのキャリアスタートのきっかけは、少し異なる分野への興味でした。

西村 「私が就職活動をしていた当時、モバイルゲームを扱うベンチャー企業が多く立ち上がっていました。そういったベンチャー企業でいくつかインターンを経験させていただくうちに、IT業界に興味を持つようになりました。

極端な話ですが、エディタを開いてコードを書くだけで世界中に届くサービスに成長するかもしれない、という可能性に魅力を感じたんです」

就職活動の一環としてNTTデータの企業説明会に参加したものの、それまでの経験から漠然とスタートアップへ進むことを考えていた当時の西村には入社する意欲はあまりありませんでした。しかし、あるものを見た瞬間、自分のやりたいことはNTTデータにあるかもしれない、と気づかされます。

西村 「就活中、何の気なしに自動ドアを通ったときに、ふと思ったんです。みんな意識せずに使っているけれど、自動ドアがあることで生活が便利で豊かなものになっている、と。そういう地味だけれど確実に社会を支えているインフラづくりに携わり、社会をより豊かにしたいという自身の想いに気づいたんです。ITが今後社会に対して貢献できることも確実に広がっていくだろうということも踏まえ、NTTデータ入社を改めて考え始めました。

インターンで経験したIT企業のように、分かりやすくユーザの目に触れるサービスを創っていくのもおもしろい仕事だと思います。しかし、生活の基盤となる社会インフラに関わり、本当に価値のあるプロダクトを世の中に届けることで人々の暮らしを豊かにしたいという想いが強くなり、NTTデータへの入社を決めました」

「社会を豊かにしたい」という想いを胸に、NTTデータへ入社した西村。実際に働くようになり、その夢への道のりはどのように拓けていったのでしょうか。

自分が提供できる価値とは?スペイン出向で見つけた新たな指針

入社後、西村は通信キャリア向けの法人営業を担当し、途中エンジニアとして開発にも携わりつつ、基本的には営業職でのキャリアを重ねていきます。経験を重ねるうち、少しずつ社会を良くするために越えるべき課題も見えてきました。

西村 「営業として実際にいただくご相談の中には、お客様自身も答えが見つかっていなかったり、どうオーダーすればいいのか分からなかったりするものも少なからずありました。

そういったご相談をいただくうちに、ただお客様の要望をヒアリングするだけでは、本当に『社会の価値につながること』にはなりえない、と課題意識を持つようになりました。より視座を高め、事業全体を見渡して新たに提案し、お客様と共に価値を作り上げていく姿勢が必要なのでは、と考えたのです」

そんな折、国外のグループ会社への出向が決まります。2018年から1年弱、西村はスペインのグループ会社で、ヨーロッパの通信キャリア向けのビジネスコンサルティング業務に携わることとなりました。

初めてのコンサルティング業務には学びが多く、まるで新入社員に戻ったようだったと振り返る西村。そこで投げかけられたある質問に、ハッとさせられます。

西村 「プロジェクトへのアサイン直後、マネージャーとの面談の際に『What can you do?』と尋ねられました。相手には私を責める意図はなく、単に専門分野を尋ねる質問だったのですが、私はその質問に対して即座には答えられませんでした。

これまで営業や開発などに携わってきて、何でもやるのが自分の持ち味だと思っていました。しかし、それは自分には突き抜けた明確な価値がないということでもあります。これは以前から薄々感じていた課題であり、このままでは器用貧乏で終わってしまうという危機感はあったのですが、改めて質問されたことで、自分がお客様にどんな価値を提供できるのか常に意識するようになりました」

これも含め、国外出向でのコンサルティング業務で多くの気づきを得た西村。営業や開発などさまざまな経験から得た、ビジネスと技術双方に対する深い理解と、それを事業に反映できる力。事業の構想から実装までend-to-endでサポートできる複合的なその総合力こそ自身の強みだと再認識し、自信を深めました。コンサルタントとしての自負を胸に、西村は日本に帰国しました。

NTTデータは“ものづくり”の会社──構想から実装までやり抜く実行力が強み

帰国後西村が携わっているのは、ARやVRに代表される、近年メタバースにも注目が集まっているXR領域に関するコンサルティング業務です。

西村 「顧客や業界に訪れるであろう未来、それを我々はフォーサイトと呼んでいるのですが、メタバースがお客様やお客様の業界にもたらすであろうフォーサイトを構想し、どのように形にしていくのかを考えることが私のチームのミッションです。

昨今バズワード化しているきらいがあるメタバースですが、メタバースを絵に描いた餅にせず、どんな提供価値、ユースケースがあり得るのか、それを実現するためにどんな技術が必要なのか、未来を構想しつつ実装まで見据えたロードマップを描いています」

実装まで含めたミッションを掲げるのは、NTTデータの根底にはものづくりの会社であるという自負があるからだと西村は考えています。

西村 「先進技術を語る際は、得てして地に足がつかない夢のような議論になりがちですが、NTTデータのメンバーは抽象論を嫌う傾向にあるので、『それで、結局誰に何の価値を届けるの?』という指摘が必ず入ります。しっかりと構想を練るのは当たり前で、それを実装に落とし込んでいく技術力と、さらにそれをやり抜く実行力がNTTデータの強みだと思っています。

お客様に対してのパートナーシップとしては、我々が前に立って先導していくというより、進むべき未来を共有しつつ、半歩先くらいを伴走していくようなイメージを持っています」

さらに、NTTデータの強みとして、「グローバルの力」を西村は挙げます。

西村 「NTTデータには世界中に約15万人の仲間がいます。実は日本のメンバーはそのうち30%ほどで、他国のメンバーとはチャットツールで気軽にコミュニケーションをとれる環境です。将来性のある領域に挑戦する上でグローバルのナレッジやアセットが使えることも、NTTデータの強みのひとつだと思います。

また、グローバル企業であるだけでなく、我々がヘッドクォーターであることは特筆すべき点です。自分が所属するリージョンだけでなく、グローバルでの戦略の検討に携われるのはNTTデータだからこそ体感できる視座だと思います」

チームの根底にあるのは、顧客への確かな価値提供を目指す意識

メタバースという将来性が見込まれる領域に関わり、日々挑戦し続ける西村。大きなやりがいがある一方、そこで感じる責任も決して少なくはありません。そんななかでも西村が挑戦を続けられるのは、NTTデータにはチャレンジに寛容な文化があるためです。

西村 「何かを提案したときに、『まずは思う通りにやってみたら?』と受け入れてくれる空気が社内にはあります。その結果、成功するときもあれば、失敗を重ねることもありましたが、そんなときでも失敗を責めず、周りのメンバがフォローしてくれました。

プロジェクトマネジメントとしては当たり前かもしれませんが、誰かがピンチになったら、チームでリカバリーして、お客様への影響がないようにすることはもちろん、今後に活かしていくような前向きな文化がNTTデータ全体にありますね」

チームとしてみんなが力を出し合いお客様に価値を提供していこう、という想いが根底で共有できているところが、NTTデータの魅力だと話す西村。そんなチーム力を活かしつつ、個人としてはコンサルタントとしてさらなる飛躍を目指し、成長していきたいと考えています。

西村 「入社するときに、会社の看板ではなく、私個人に対してお仕事をご依頼いただけるような、自分の看板で仕事を作れる存在になれたらいいなと漠然と考えていました。最近ではバイネームで名前を挙げていただく機会も増えてきたので、その目標はある程度達成できてきているかなと思います。

また、テクノロジーの知識を深め、ビジネスについてもある程度語れるようになってきました。最近ではクリエイティブ領域にも興味があり、カスタマーエクスペリエンス向上のためのUX設計やデザイン思考を身につけるべく勉強しています。

事業環境が複雑化する中で、複眼的な視座から事業課題を捉える重要性が高まっていると感じています。特に、XRやメタバースといった先進的な領域においては、身につけた知見もすぐに陳腐化してしまいます。そうした状況の中で、個人としては自身の領域を決めつけずに、時にはこれまでに得た知識も手放して自分自身をアップデートしていく姿勢を意識していますね。先進技術がもたらすであろう新しい世界を絵に描いた餅で終わらせないために、事業の構想から実装までをend-to-endで推進できるよう、これからも自分の力を伸ばしていくつもりです」

最先端の領域や技術に携わり、NTTグループとしての事業戦略も牽引している西村は、入社時に抱いた「社会を豊かにしたい」という夢を着実に実現しています。

自らの可能性をひたすらに追い求める姿勢が、顧客へ価値を届けること、ひいてはより豊かな未来へとつながっていくのでしょう。

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