自分の手で100万人を笑顔に──大規模なシステム開発を自己裁量で成し遂げる醍醐味 | キャリコネニュース
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自分の手で100万人を笑顔に──大規模なシステム開発を自己裁量で成し遂げる醍醐味

地方競馬・競輪・オートレースの総合サービスサイト「オッズパーク」を運営する、オッズ・パーク株式会社。SBプレイヤーズの子会社である同社のシステム部では、今まさに5年に1度の大規模リプレースメントを実施中。リーダーを務める新谷 紘章が、会員数100万人を超えるサービスのシステムに携わる醍醐味を語ります。【talentbookで読む】

“あきらめない”の精神で、リーダーとして5年に1度のリプレースを推進

2022年10月現在、オッズ・パークのシステム部でアプリ開発を担当する新谷。

新谷 「システム部はインフラ担当3人、アプリ担当5人の体制で開発、保守を担っています。私が主に携わっているのは、新規サービス・コンテンツの追加、自動化開発など。 加えて現在は、5年に1度の大規模なリプレースメントをリーダーとして進めている真っ只中です」

会員登録者数が100万人を突破している「オッズパーク」。今回のリプレースは3年をかけて進めているといいます。

新谷 「『オッズパーク』ではユーザーが24時間365日投票できるので、扱うデータ量が膨大ですし、映像センターや銀行などの外部システムともつながっている大規模なシステムです。

さらに、この5年で会員が増加し、今回のリプレースの予算は5年前の3倍。データ量も要件も増やし、より安定した基盤を準備する必要がありました。アプリ部分だけでも、サイト画面から会員管理システムまで、表も裏もすべてをリプレースします。最終盤を迎えている状況ですね」

リプレースと並行して、現行システムの障害対応も担当している新谷。

新谷 「システム障害の発生時、原因を調査して早期に解決するのもシステム部のミッション。日頃からリスクを発見して事前につぶすようにしているものの、大きなシステムなので、想定外の問題が発生して緊急対応することもあります」

課題に直面しても、新谷は“解決をあきらめない”を信条にしています。

新谷 「どんな仕事でも課題は出てくるもの。決してあきらめず、解決するためのアイデアや代替案をたくさん考えることを重要視しています。また、システムの開発や保守にはベンダーさんの存在が欠かせないので、良い関係を築くことも大切。

たとえば、あまりにもハードルの高い要求は、まずは社内で調整してからベンダーさんに依頼します。先方のモチベーションを保つことで、良いシステムを一緒に作っていきたいと考えています」

競馬の楽しさに魅了された学生時代。オッズ・パークで働くため、まずはソフトバンクへ

大学時代は建築を専攻した新谷。在学中に競馬の楽しさに魅了され、就職活動では建築ではなく、競馬関係の仕事を探したといいます。

新谷 「学生時代から『オッズパーク』を利用して競馬を楽しんでいました。できることならオッズ・パークに入社して競馬に関する仕事がしたいと考えていたのですが、新卒募集はしていなくて……。そこで、いずれオッズ・パークに転籍することを視野に入れ、親会社であるソフトバンクに入社しました」

ソフトバンク入社後は、システム開発部門に配属された新谷。

新谷 「大学では構造設計の研究室にいたので、プログラミングやシステム開発に近いことを経験していました。ソフトバンクは大企業ですから、ひと口に開発部門といっても担当が細分化されています。私の部署では、ベンダーさんが作ったシステムの受け入れテストを担当していて、私は主に着メロのテスト管理などを担っていました」

入社3年目、そんな新谷に待望のチャンスが訪れます。

新谷 「オッズ・パークがグループ内で社員を公募していたんです。『どうやったらオッズ・パークに入れるんだろう?』と考えていた矢先だったので、迷わず応募しました」

2008年、晴れてオッズ・パークへの転籍を果たした新谷。当時はまだ創業3年目で社員も10人に満たず、ベンチャーのような雰囲気があったと振り返ります。

新谷 「今と同じシステム部に配属されたのですが、前職から一転、システム開発まですべてを任されました。画面の要件作りから携わることができ、忙しくもとても充実していましたね。

また、競馬好きが集まった環境で働けるのもとても楽しくて。社員数が少なかった頃は、社長が競馬新聞を持ってきて、皆でレース映像を見て盛り上がりながら仕事することもありましたね」

リリース失敗後の再挑戦──システムの構想から実装まで手掛けられる楽しさ

2011年には営業企画部へ異動し、「オッズパーク」で展開するキャンペーンの制作管理、法務管理を担当した新谷。2013年から再びシステム部へ戻った後に、忘れられない失敗を経験しました。

新谷 「6年前、スマホアプリの開発を担当した時のことです。当時は競合もまだスマホアプリを出していなくて、要件定義がしっかり固まらないまま、決められたベンダーさんに急いで作ってもらいました。それが失敗してしまって、結局リリースに至らず、大いに責任を感じました」

とりわけ、ベンダー選定に課題を感じたという新谷。

新谷 「ベンダーさんを選ぶ際は、『オッズパーク』の規模のシステムが作れる体制があるのかどうかの判断が重要だと学びました。加えて、当社のシステムの仕様や要件を、ベンダーさんに丁寧に説明することが大前提。そのあたりの準備が十分ではなかったと思います」

その3年後、リベンジのチャンスが到来。新谷は再び、スマホアプリの開発を任されます。

新谷 「競馬を愛するユーザーとして、また、システムに長く携わったエンジニアとして、今度こそ成功させたいと思い、要件から自分で作ることにしました。安心して任せられるベンダーさんも自分で新たに探し出し、細かいやり取りを重ねました。

プレッシャーのある大きな案件でしたが、壁にぶつかってもあきらめずになんとか1年でリリースできました。やりがいもあったし、一度失敗したことにもう1回挑戦して成功できたのがうれしかったですね」

失敗と成功の両方を経験し、改めてオッズ・パークならではの仕事のやりがいを感じたという新谷。

新谷 「『オッズパーク』のシステム開発は、Eコマースなどとは違って競合や他社事例が少ないので、まだ誰もやったことのない仕組みを自分たちで生み出せるというおもしろさがあります。

さらに、大企業のように仕事が細分化されていないので、自分でコマンドを打ってプログラムをイチから手がけることも多い。先日も、私は自動化するためのアイデアを自分で検討して打ち、プログラムを作りました。自分でプログラムを組んで、それがきれいに動いた時には、大きな達成感を覚えますね。どのデータをどこから引っ張ってきて、どういうルールで出力するか。そういう仕組みを考えられるのは、エンジニアにとって大きなやりがいです。

また、『オッズパーク』は100万人ものユーザーがいるのでフィードバックがとても多く、たくさんのお客様に喜んでもらっている実感があります。自分の仕事に良い反響が返ってきた時は、作ってよかったと心から思えます」

大規模システムの中で自分が手掛けたプログラムが動く、というやりがい

競合サービスも増えつつある中、今後は「オッズパーク」を公営競技にとどまらないサービスにしていきたいという新谷。

新谷 「競馬・競輪・オートレースのファンが使いやすい、一番のお気に入りと思ってもらえるサービスにしていきたいですね。そのために、たとえば音声投票など、他社にはない新サービスを開発したり、オンラインゲームとコラボして普段公営競技をやらない人にも使ってもらったり、ファン層を広げていけばと思っています」

派遣社員を含めて100人を超える会社に成長したオッズ・パーク。それでも、多様な仕事を経験できるベンチャーの風土が残っているので、「経験したい」「学びたい」という意欲がある人に向いていると新谷は話します。

新谷 「部署を超えてサービス企画に加わったり、いろいろな業務を経験できるのが当社の魅力であり、個人のスキルを信じて仕事を任せてくれる会社でもあります。システム部の仕事にしても、担当者の裁量が大きく、自分でシステム構築することも可能。

公営競技に興味がある人はもちろん歓迎ですが、今後サービスの幅を広げていくにはそうでない人の視点も必要だと思っています。

企画段階やアイデア出しなどから携わりたい人、自分で手を動かして作りたい人、『オッズパーク』という大規模システムの中で、自分が手掛けたプログラムが動く喜び──それを是非一緒に味わいましょう」

SBプレイヤーズ株式会社

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