多くの声に導かれて店長に昇りつめる──目標は働く楽しさを浸透させる“伝道師” | キャリコネニュース - Page 2
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多くの声に導かれて店長に昇りつめる──目標は働く楽しさを浸透させる“伝道師”

▲三鷹新川店にて

リニューアルオープン後エコスグループ売上No.1となった奈良橋店の副店長兼精肉チーフを経て、三鷹新川店の店長として新たな一歩を踏み出した今井 昭宏。ポリシーは「誰よりも楽しく働き、その姿を周囲に伝えること」。その原点となった出会いや、初めての経験である店長という立場への想いについて語ります。【talentbookで読む】

追いかけるのはかつての上司の背中。彼の教えをキャリアに活かしてステップアップ

私が店長を務める「TAIRAYA三鷹新川店」は、エコスグループ内でも都会に位置します。中央線沿線の店舗の中では最も新宿寄りで、何よりも三鷹は知名度が高い街です。大きな団地や住宅街に囲まれ、そこで暮らすお客様にご利用いただいています。

店長としての業務の中心は、主に店舗全体の状況を見ながら従業員や売上を管理すること。2022年3月に着任し日々勉強の毎日です。前店長の取り組みを踏襲しつつ、新たに気づいたことを組み合わせて業務に取り入れているところです。

中でも注力しているのは「清掃」ですね。以前は精肉部門のチーフとして自分の売場を管理していましたが、店長になってからは今まで以上にお客様目線を持つようになりました。当店での買物を体感しようと店内を端から端まで歩き、エントランスや商品の案内板、階段の手すりなど、お客様が見たり触れたりする場所が整っているか確認しています。

また、三鷹新川店の従業員は52名と少人数。部門ごとのつながりが強いため、横のつながりを築き、変化をもたらすことも私の重要な役割です。

ちなみに私は店長になる前の2021年3月から約1年間、現時点でグループナンバーワンの売上を誇る奈良橋店に勤めていました。成功を収めた粟屋という店長の下で、彼の「個店経営」を学びました。※粟屋は2022年9月16日よりエリアマネジャーに昇進

奈良橋店の従業員はおよそ150人で三鷹新川店の3倍に相当します。それでも粟屋は自ら手を動かしながら人を動かし、大所帯を上手に統率していました。各自を明るく元気づけて「ついていきたい」と思わせる存在だったのです。

私も店長として従業員と接する際には、言葉で表すことと、行動で示すことの双方を意識しています。粟屋のように、仕事を楽しむ姿勢が伝わるよう心がけています。私自身も「気持ちよく働く粟屋のために売場や数字を守ろう」と意識していたので、三鷹新川店でも同様に浸透したら嬉しいです。

一方でお客様には、「せっかく来てくれたのだから幸せな気分になってほしい」「縁があって私と関わる人に、いい未来を迎えてほしい」という想いを入社前から現在も持ち、勤務しています。

恩を返そうと入社。縁をつないでくれたのは当時のチーフ

▲精肉作業場を清掃中

学生時代、近所にある「TAIRAYA小平店」の精肉部門でアルバイトをしており、当時のチーフから「正社員を目指してみないか」と誘われたことがきっかけです。仕事を覚えていく中で次第にやりがいも芽生え、応募し、新卒で入社しました。実は、私の母も小平店のパート従業員でした。

アルバイト時代は、そもそも働くという行為自体が初めてであり、学んだことが次々とできるようになっていくのがモチベーションの向上につながりました。肉を切り、パックして値段をつけ、売場に並べたものをお客様が手に取る瞬間は毎回が感動の一言。周りの従業員から「きれいに仕上げられるようになったね」と褒められるのも嬉しかったです。

真剣に指導してくれるチーフに出会い「役に立って恩を返したい」という気持ちがあったので、就職活動において他社を検討することはありませんでした。チーフにはよく怒られましたが、繰り返し注意されないよう努力だけは惜しまなかったという自負がありました。その方は定年退職を迎えられ、現在は奈良橋店でパート勤務されています。このようにベテランが定年後も現場に残り、店長を含む若手スタッフを育てていく文化がエコスにはあります。

入社後は、アルバイトをしていた小平店の精肉部門に配属。3カ月ほどして奈良橋店に異動し、チーフに昇進して昭島店、元八王子店、小平店で勤務しました。やがて奈良橋店に戻り、副店長に昇進して、2022年10月現在は三鷹新川店の店長を務めています。この奈良橋店への再異動では、会社から「今までの経験を生かして店舗を盛り上げてほしい」と言われましたが、先ほど話した粟屋と出会い、逆に多くを学ぶ機会となったのです。

入社当初はチーフという役職に憧れ、チーフになってからは本格的に店長という仕事を意識し始めました。実際に複数の店長と一緒に働く中で「このポジションは楽しいよ」と言ってくれる方が何人もいたのが印象的です。

店長に任命された際は不安もありましたが、それ以上に昇進が大きな喜びになりました。母にSNSで報告すると「良かったね。おめでとう!」と返事が届いたことを今でも覚えています。

牛肉はA5ランクしか販売しないという「個店経営」へのチャレンジ

▲奈良橋店:改装時の研修 上段は研修時の決意表明 左:今井(当時副店長)右:粟屋(当時店長)

2回目の奈良橋店勤務時は、2021年2月に店舗改装を経験しました。これは、現在当社の会社説明会における「個店経営」の事例としても取り上げられているプロジェクト。さまざまな新しい取組の1つとして、 什器を背の低いタイプに変えてお客様の視界を確保し、開放感を演出してワクワクするような店舗づくりを目指しました。また、動線を広げて車いすやベビーカーも通りやすくし、コロナ禍でも密にならないよう考慮したのも特徴的です。

新しい客層を掴む≒若いお客様≒夜間来客を増やす対策も実施しました。お菓子の価格を下げ、アイスの種類を増やす、夕方に惣菜商品を充実させる等。売上、トータルの来客数でも、良い結果を残せ夜の売上確保につながりました。

私が所属していた精肉部門では、定番商品で利益を出しながらも「牛肉はA5ランクしか扱わない」というチャレンジに出ました。コロナ禍で自宅でしか食事ができない方々に、いかに品質の高い食材を安く提供して喜んでもらおうか創意工夫してのことです。

改装中は店を閉じなければならなかったため、お客様にはご迷惑をおかけしたと思います。しかし、リニューアルして再びお迎えすると、やはり大々的に打ち出したA5ランク牛への反応は上々。今も売場に立っていると、「本当においしいですね」という声をいただきました。

店舗の改装は会社側が判断しますが、その後の売場づくりや商品選びを決めるのは店長や副店長、チーフなどで、地域のニーズを感じ取り、本部営業部のスーパーバイザーやバイヤーと相談しながら進めていきます。まさに、エコスらしい「個店経営」のしくみ。牛肉に関しては、後にA5ランク以外も扱うという話が上がりましたが、粟屋と話し「お客様に喜ばれているのに、あえて方向性を変える必要はない。肉のランクを下げてはならない」という結論に至りました。

こうして、エコスに入社して10年にわたり所属してきた精肉部門では、本当に多くの上司に知識と経験を授けてもらいました。「自分のものにできた」という手ごたえを感じるとともに、今度は次世代に伝え、さらに店長として他部門への理解も深めていきたいですね。

新米店長として未経験部門に挑戦。「今井は夢中にさせてくれる」を目指して

▲三鷹新川店:副店長兼グロサリーチーフと

現在はまだ“新米”なので、三鷹新川店の中でも「何ができるかお手並み拝見」と思われているかもしれません。まずは粟屋のように周囲から一目置かれ、メンバーをまとめられる店長になりたいです。

そのために、これまで長く経験してきた精肉部門以外の知識を得ようと、最近はグロサリー部門の業務について教わっています。一般的にスーパーマーケットの中で大部分を占める部署なのですが、私は一度も従事したことがないので、まさに“1年生”です。

とはいえ、店長という立場で働いていると、この部門をサポートする機会が少なくありません。足手まといにならないよう、実践で学んでいる状況です。また、グロサリー部門の中にもさまざまな役割があるので、一つひとつアイディアを取り入れて売場づくりに活かしたい。加えて「自分がお客様だったら立ち寄りたい店舗になっているか。商品を手に取りたい売場になっているか」というお客様目線もやはり大切にしたいです。

エコスではさまざまな特徴のある方が働いていますが、私自身は心から仕事を楽しむタイプ。この性格を前面に出し、これからも関わり合う従業員を喜ばせたいですね。一緒に働く人を「今井といると夢中になって仕事に臨める」と思わせる存在になりたいと考えています。

店長になって、当然ながらすべてにおいて新しく覚えることの連続。振り返ると就任当初は、売上などの数字はもちろん、従業員に対する責任というプレッシャーを感じていました。今は思い詰めることもなくなり、この重圧は心の中にしまって必要なときに取り出しながら、また次のステップに進んでいくのだと思います。

これからエコスへの入社を考えている方々には、当社は覚えたこと、習得したことを活かしていける職場だとお伝えしたいですね。「努力次第」よりも、もっと親身なスタンス。

頑張れば成果が見えやすい環境が待っているので、ぜひチャレンジしていただきたいです。

株式会社エコス

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