身近な人に自信を持ってすすめられる会社──姉妹が机を並べて働く職場とは | キャリコネニュース - Page 2
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身近な人に自信を持ってすすめられる会社──姉妹が机を並べて働く職場とは

▲手前から、嶋野(妹)、三輪(姉)

アイベステクノ株式会社の技術営業課に勤務する三輪 美奈と嶋野 香澄は実の姉妹。先に入社した姉の三輪の紹介で妹の嶋野が入社した経緯があります。そんな三輪と嶋野の2人が、出産・育児休暇を経て復職し、業務に励む日々と職場環境について語ります。【talentbookで読む】

人が集まる会社、学んだ知識を活かして活躍する日々

大学時代は電気電子工学を専攻し、卒業後の2011年4月にアイベステクノに入社した三輪。これまで学んだ知識を活かせる制御盤設計職に従事しました。

三輪 「大学で得た電気に関する基本的な知識がとても役立っていると感じます。電気に携わった経験がない同期入社メンバーも多かったですが、その中でもアドバンテージがあったので、入社後はスムーズに従事することができました。

しかし、制御盤を設計するにあたっては、電気以外の幅広い知識も必要でした。盤は、電気回路に基づいて設置された電気部品と、それらを収納するための板金と呼ばれる箱体部分で成り立っています。盤をどのような場所に設置するか、条件によって板金の材質や構造、塗装仕様などが案件ごとに異なります。このような電気以外の知識は、入社後にイチから学び、経験を積んできました」

図面製作に欠かせないCADの操作方法も習得し、設計者として約2年が過ぎたころ第一子を妊娠し、1年間の産休・育休を取得しました。

復帰後の働き方や変化について、こう語ります。

三輪 「会社が運営する保育所があるので、保育所探しに困ることもなく、難なく復帰できました。ただ、子どもがいることでどうしても以前と同じ働き方をすることが難しくなり、設計職としてではなく、営業課の事務職や積算を担当することになりました。

積算とは、お客様からいただいた盤の資料をもとに、部品の選定や板金価格の算定、さらにその盤を製作するための人件費なども考慮し、見積金額として合計を算出する業務です。この見積金額が受注か失注かを決定づけますし、受注した場合も、万が一資料内の情報を見落としていたり考え違いをしたりしていれば、実製作に大きな影響を及ぼすので本当に気が抜けません」

大きな責任を感じながらも、担当業務が変わったことで新たな視点も生まれました。

三輪 「積算担当になってからは、受注前の積算の段階からお客様との意思疎通が必要であることや、お客様のご希望を最大限に反映しつつ、当社で対応可能な積算内容にしなければならないことを痛感しました 」

日々多くのお客様から積算依頼を受けて、1カ月で約180件の処理が必要になります。そのすべてを10人のメンバーで丁寧に1件ずつ対応しています。

三輪 「提出期限に追われますし、自分が抱える案件数が多くなると困惑することもあります。しかし、受注しなければ会社として成り立ちません、受注のための第一歩が積算なんです。件数を取り扱うほどスキルが上がりますし、新たな案件で新たな知識を得ることもしばしばです」

人にすすめたくなる職場──それがアイベステクノの魅力

三輪の入社に続き、2018年5月に嶋野が営業事務職としてアイベステクノに入社しました。入社のきっかけは、実姉である三輪からの紹介でした。

嶋野 「姉から当社の話はよく聞いており、風通しや雰囲気が良く、多くの女性が活躍している職場だと思っていました。

入社の話になったのは、姉が第二子の産休を控えた時期でした。会社全体として仕事量が増えた一方で、事務職従事者の退職によってオーバーワーク気味になっていたそうです。

姉から仕事内容を聞くうちに、新たな視野を広げるために挑戦してみたいと強く思うようになりました。そうして思い切って面接を受けた結果、入社が決定しました」

新たな環境に身を置くことになった嶋野は、入社した当初を次のように語ります。

嶋野 「まず驚いたことは、日々携わる金額です。前職の100円ショップで扱っていた少額とは違い、数千万円、ときには数億円という金額を目にすることもあり、まさに桁違いの世界に変化しました。最初は金額を入力するだけのごく単純な作業でも慎重に取り組んでいました。

またたくさん出てくる専門用語を覚えるのにも必死でしたが、周囲の先輩方の手厚いサポートに助けられ、徐々に慣れることができました」

三輪も当時についてこう振り返ります。

三輪 「妹と同じ職場で働くことに対して、違和感がなかったわけではありません。姉妹だからこその甘えや馴れ合いが生じないとも限りませんし、妹は事務職の経験もなかったので、本当にやっていけるかなと心配でした。

しかし、私の経験を通じて、この体制、この業務であれば任せられるという確信や、何よりアイベステクノが良い会社だと心から思うからこそ、身近な存在である妹に自信を持ってすすめることができました。実際に今の従業員の中には、当社を良く知る親御さんからのすすめで入社した方や親子で従事している方、さらには一旦退職した後に再び入社した方もいます。

常に迎え入れてくれる 、おおらかな社風が人を惹きつけるのだと思います」

プライベートでは2児と1児の母。仕事との両立がかなう環境で

アイベステクノの働きやすい職場環境はほかにもあります。その中でもアイベステクノでは女性の復職を応援することを目的として、2013年に保育所が創設されました。今では子育て中の従業員にとって欠かせない福利厚生の1つです。

2023年3月現在、三輪には3人の、嶋野には1人の子どもがいます。わが子たちを保育所に預けて出勤する2人は、仕事と子育ての両立について、次のように話します。

三輪 「企業主導型保育園が創設されたのは、私が第一子を出産した際に、会社の軸となる部署を総括する女性も出産することになったタイミングでした。多くの部署から出産後の勤務継続を希望する声があがって、保育園の創設が決まったんです。復職しやすい環境を整えてくれる前向きな会社だと思います。

今では、多くの女性従業員が出産と1年間の育休を経て復職するようになり、復帰率は100%となりました。私もこの保育園に預け、しっかりと仕事に取り組めています。保育園以外にも、1時間ごとに取得できる時間有給や在宅ワークも認められているので、急な事情にも合わせた柔軟な働き方ができることが魅力です」

第三子の育児休業取得時には、自身の都合に合わせてパートタイマーとして働いたと言う三輪。3人目ともなると子育てにも慣れ、時間的な余裕も生まれました。その間に少しでも自分や会社のプラスになりたいと、在宅ワークのほかにもリスキリングに取り組みました。

嶋野 「私の子どもは自宅近くの保育所に通っています。送迎の時間の関係で、朝は通常より40分遅く出社し、夕方は1時間早く退社する時短勤務です。これも個人ごとに時間を選択可能なので、今後ライフスタイルの変化によって変えていくつもりです」

働きやすい環境を社員に提供し、社員は仕事でその想いに応える──その好循環がアイベステクノの礎の1つになっています。

姉妹で抱く将来像。それぞれの自己研鑽でつかむ未来とは

仕事と子育ての両立できる働きやすい環境の中、しっかりとした基盤の上でキャリアを形成していく2人に今後のビジョンを聞いてみました。

三輪 「専任として仕事を任せてもらえるのが嬉しく、やりがいを感じています。取り組むほどに、さらに知識やスキルを深めていきたいと思います。また、今後は電気関係の資格取得もめざしたいですね。周りが成長しているのを見て、自分自身も成長しなければと思える環境なんです」

嶋野 「私は自社製品についての理解を深めたいです。今の仕事は会社の裏方にあたる部分なので、製品や電気の知識がなくてもやってはいけますが、それだけでは物足りなさも感じることが増えました。製造業である以上は、自社製品がどういうふうに作られ、どんな場面で使用されるのかを知見を深めたいと考えています。そうすることで、さらに製品や仕事に愛着を持って取り組めるようになる気がするんです」

それぞれに描く将来像は違えど、会社のため、自分のためにこれからも研鑽を積んでいこうとする2人のこれからの活躍に期待が高まります。

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