型はひとつじゃない。組織ごとに最適なマネジメントスタイルを追求するリーダーの信念 | キャリコネニュース
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型はひとつじゃない。組織ごとに最適なマネジメントスタイルを追求するリーダーの信念

2007年入社の池田。現在は福岡拠点でグロービス・エグゼクティブ・ディベロップメント(GED)のチームリーダーを務めています。自身のスタイルを貫くのではなく、前職、前部署、そして今の部署のチーム特性に応じてマネジメントのスタイルを自在に変化させてきた池田が、リーダーとして大事にしていることとは。【talentbookで読む】

個人の裁量権の大きいチームだからこそ、目標とノウハウの共有を重視

九州・山口を担当エリアとする福岡拠点で、法人営業のチームリーダーを務める池田。現在、チームメンバーと共に人事担当者向けに研修などを提供しています。

池田 「グロービスの法人営業部門は、体系化されたプログラムを提供するグロービス・エグゼクティブ・ディベロップメント(GED)と、お客様ごとにテーラーメイドしたサービスを提供するグロービス・コーポレート・ソリューション(GCS)に分かれています。このうち私はGEDに所属していますが、福岡拠点のメンバーは5名。実質的に、全員が両方のソリューションを提供しています」

池田の業務内容は法人営業部門に留まりません。全社横断組織であるファカルティグループに参画して、クリティカル・シンキングをはじめとする思考系プログラムの講師を務めたり、コンテンツ開発に携わったりもしています。

立ち上げから丸10年と、法人部門の拠点の中では比較的新しい福岡拠点ですが、売上は順調に推移。今期は大きな目標達成をめざしています。

池田 「以前は『より多くのお客様に認知されたい』といったスローガンを掲げていました。10年経って認知度はある程度高まってきたこともあり、2023年はチームで決めた中期目標の受注数字の必達と、組織のさらなる拡大を実現しようと活動しています」

ベテランのメンバーがチームに揃っていることもあって、基本的な営業方針は各人に任せているという池田。ただ、目標を達成するに当たって情報交換は徹底していると言います。

池田 「ミーティングや報告会を定期的に設けて、それぞれのノウハウや経過報告、成功事例や失敗事例をチーム内で共有するようにしています。コロナ禍でリモートワークが進んで顔を合わせる機会が減った今、より意識するようになりました」

新たなマネジメントスタイルが身についたのは、前職とは環境もメンバーも違うからこそ

大学卒業後、池田は健康食品のOEMメーカーに入社。商品開発部門で顧客のニーズに合わせた商品の開発や提案に携わりますが、創業10年のベンチャー企業だったこともあり、早くからマネジメント職を任されます。

池田 「25歳からチームを任されて、27歳のときには15名のメンバーを率いていました。当時はマネジメントの型もわからず、周りの先輩の見よう見まね。人を育て、より良い組織を作ることの重要性を感じ、転職を決意しました」

体系的に組織づくりを学びたいと考えていた池田。コンサルタントファームなども検討する中、グロービスの企業文化に惹かれたことが入社の決め手になりました。

池田 「いかにも採用選考という感じではなくて、面接官が私のためにいろいろフィードバックしてくださったんです。成長させてくれる会社だと感じ、入社を決めました」

入社後、池田が配属されたのは名古屋オフィス。GCSのメンバーとして5年間営業活動を行った後、GEDのチームリーダに就任します。このことが、自身にとって転機となりました。

池田 「前職では、チーム内で私が社会人歴としては最年長。自分の経験をもとに20代の若いメンバーをマネジメントしていたので、ある意味やりやすかったように思います。ところが、グロービスで任されたチームには、年齢や社会人歴、また社歴も私より長いメンバー構成で、前職と同じマネジメントではうまくいかないだろうという感覚がありました」

これまでの経験と異なる、まっさらな状態でマネジメントに携わることになった池田。新たな組織と環境に真摯に向き合ってきました。

池田 「前職ではメンバーが若かったため、自分がリーダーとして周囲を引っ張りながら、一人ひとりをケアするような形を取っていました。しかし、グロービスで求められているのはそういったリーダー像ではありません。メンバーを取り仕切ろうとするのではなく、いかにしてお客様に価値提供していくか、全員で共通認識を持ち、仲間として切磋琢磨しつつも協力し合える関係性を作ることで、チームの一体感を醸成していきました」

マネジメントのスタイルを大きく変え、周囲から信頼されるようになっていった池田。チームメンバーとの仲も深まり、充実した日々を送る中、福岡拠点のチームリーダー職を打診されます。

池田 「当時、福岡拠点にはカスタマイズサービスの提供経験があるメンバーがいなかったので、事業を拡大していくためにもカスタマイズサービスを提供できるリーダーを立て、組織を強化したいということでお声かけいただきました。

これは私にとって挑戦する良い機会。名古屋のチームに愛着を感じていたので迷いもありましたが、私の地元が福岡ということもあり、異動を決意しました」

スタイルにはこだわらない。メンバーが力を発揮できる環境づくりこそがリーダーの仕事

福岡への異動後、リーダーとして配属された池田がとくに苦労したというのが、立ち上げメンバーとの信頼関係づくり。リーダーとしてどう振る舞うべきか悩んだ末に、“結果を出すこと”と、“自分の得意領域でチームに貢献すること”にフォーカスしました。

池田 「名古屋では担当顧客を持たずマネジメントに専念していたのですが、福岡拠点は人数が少ない上、顧客開拓の必要性も感じていたため、私自身もお客様を担当し、売上の面で貢献できるよう努めました。

また、福岡拠点にはカスタマイズサービスの提案経験のあるメンバーがいなかったので、該当案件があるたびに提案内容について議論し、一緒に提案書の作成に取り組んでいました。そうした活動を続けるうちに、少しずつリーダーとして認めてもらえるようになっていったと思います」

同じ社内と言えど、チーム構成や風土、チームメンバーの性格はさまざま。マネジメントスタイルを柔軟に変えながら最適化することを池田は意識しています。

池田 「今のチームには自立したベテランメンバーが揃っているので、お互いに自由に仕事をしながら、それぞれが十分に力を発揮することを第一に考えてチームを設計しています。お客様にとって価値あるサービスを提供できるように、その結果九州エリアでのグロービスの存在感を高めていくために、短期だけでなく中長期的な売上目標も意識しています。

中長期的な目標を追いかけて、それぞれが工夫を重ねて活動していくスタイルが今のメンバーには合うと思っているからです。名古屋時代の一体感を意識していたチームづくりとは異なりますが、自立したメンバーだからこその刺激のあるチームだと感じています」

揺るぎないマネジメントスタイルを確立しようとするのでなく、カメレオンさながらに環境適応能力を発揮し、チーム力の最大化を追求してきた池田。いま、チームリーダーという役割に大きなやりがいを感じています。

池田 「さまざまなお客様のことを知ることができているのはチームメンバーのおかげ。自分ひとりでできることは限られていて、マネジメントを任されたメンバーの数だけチャレンジの幅が広がるのを感じます。より多くのお客様に価値提供や貢献ができているという点で、リーダー職はやりがいに満ちた仕事です」

リーダー職のその後のキャリアも見据え、新たな挑戦を続けていく

2022年4月より、新たなメンバーもジョインしている福岡拠点。池田は1on1に時間をかけ丁寧にフォローアップしつつ、主体性の発揮を促すようにしています。

池田 「『決して受け身にならず、わからないことがあれば私や、チーム以外のメンバーにもどんどん質問してください』と伝えています。グロービスには自分の考えをしっかりと持っているメンバーが多いので、周りに対して臆せず意見したり、違うと思うものに対して『違う』とはっきり言えたりすることが大切だと思っているんです。

また、『できた』と思った瞬間に人は成長が止まってしてしまうというのが私の持論。『自分はまだまだやれる』という気持ちで挑戦を続けられるよう、背中を後押ししています。今後も新たなメンバーが入ってくることがあると思いますが、成長意欲と謙虚な姿勢があれば、きっと活躍できる人材になれるのではないでしょうか」

自身としても、さらなる成長をめざしている池田。

池田 「チームとしては、目標を達成するのはもちろんですが、『経営教育やリーダー教育ならグロービスだよね』と想起していただけるくらい、九州エリアでのグロービスの認知度をもっともっと高めていくことをめざしています。

営業活動以外では、コンテンツ開発を行うファカルティグループでの活動も、自分の学びを整理してアウトプットする絶好の機会になっていると感じています。いつか世代交代をしてリーダー職を後輩に託すとなったとき、自分の次のチャレンジの機会を広げておくためにも、コンテンツ開発のスキルは今のうちから磨いておこうと思います」

チャレンジングで柔軟な姿勢を貫き、前向きに仕事を楽しみながらマネジメントやキャリア形成に取り組んできた池田。これからもリーダーとして、仲間とともに自分が信じる道を歩き続けます。

※ 記載内容は2023年3月時点のものです

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